額装例



原画:ルイ=ジョゼフ・アレ 製版:フリードリヒ・アウグスト・ルディ

版元:トゥール、エミール・ベルティオー

「エサイの根より枝伸び来たり、その根より花咲き出でん」 救いを受け容れたマリア 聖母子のカニヴェ


Louis-Joseph Hallez invenit, Friedrich August Ludy sculpsit,

imprimé par Émile Berthiault, Tours

EGREDIETUR VIRGA DE RADICE JESSE ET FLOS DE RADICE EJUS ASCENDET


115 x 75 mm

フランス  1860年代



 1860年代のフランスで制作されたカニヴェ。表(おもて)面の聖画は、「エッサイの木」と重なるように聖母を描き、救済史においてマリアが果たした役割を強調しています。一方、裏面の説教は聖母よりもむしろイエスに関する内容で、聖心への信心で知られる大ゲルトルードの祈りで締めくくられています。





 カニヴェ表(おもて)面には、木質の蔓(つる)あるいは木の枝を模(かたど)った枠の中に、聖母子を描きます。聖母は枝葉を活き活きと茂らせた樹木を背景に立ち、その頭上には鳩の形の聖霊が臨んでいます。戴冠した聖母は左手に総主教十字を模(かたど)った「天の元后(女王)」の笏を持ち、右手を百合の花に添えています。幼子イエスは両腕を母へと伸ばしています。聖母の後光には「ヨハネの黙示録」 12章 1節に出てくる十二の星、イエスの後光には十字架があしらわれています。





 聖母子の背景に描かれている樹木は「エッサイの樹」です。「エッサイの樹」とはダヴィデ王の父エッサイの家系という意味です。「マタイによる福音書」 1: 1 - 17 及び「ルカによる福音書」 3: 23 - 37 の記述によると、イエスの父であるヨセフはこの家系に属する人です。したがってイエス・キリストは「エッサイの樹」に連なることになります。イエス・キリストは聖霊によって処女マリアから生まれましたから、ヨセフの血統とは直接の関係が無いわけですが、それでも福音書が聖ヨセフの血統を強調するのは、ダヴィデの家系からメシア(キリスト)が出るということが、旧約聖書の数々の箇所において預言されているからです。そのうちの一箇所である「イザヤ書」 11章 1 - 2節を、ヴルガタ訳によって引用いたします。動詞はいずれも未来形です。日本語訳は筆者(広川)によります。なお「イザヤ書」 11章 1節は、本品表(おもて)面の最上部に、ラテン語で引用されています。

Et egredietur virga de radice Jesse,
et flos de radice ejus ascendet.
Et requiescet super eum spiritus Domini:
... エッサイの根から、枝、出(い)で来たり、
根から、花、咲き出でむ。
主の霊、花の上にとどまらむ。


 エッサイとダヴィデの家系に連なるのはヨセフであって聖母マリアではありませんが、本品の聖画ではヨセフではなくマリアがイエスと共に描かれ、救済の経綸(神が立て給うた救世の計画)における聖母の役割が強調されています。プロテスタントと違って、カトリックでは聖母マリアを大切にしますが、それはマリアが受胎告知の際に、天使ガブリエルに対して、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と答えたからです。プロテスタント思想においては、人間は善を為すことができません。人間にできるのは、罪を犯すことだけです。しかるにカトリックにおいては、人間は善を為す自由を有すると考えられています。神は救いを強制せず、マリアは自由意志を以って、全人類のために救いを受け入れるという善を為したのです。したがって「エッサイの樹」を背景に、ヨセフではなくマリアを描く本品の聖画は、救済の経綸(けいりん)において、人間の自由意思が果たす役割を重視するカトリックの思想を表しています。




(上) Fra Angelico, "l'Annunciazione di Cortona" (details), 1433 - 1434, tempera su tavola, 175 x 180 cm, il Museo diocesano, Cortona


 救済史における聖母マリアの役割は、本品の聖画においてマリアの頭上に臨む聖霊によっても表されています。「ルカによる福音書」 1章 35節には、マリアに対するガブリエルの言葉が次のように記録されています。

  「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。」(新共同訳)

 上の画像はフラ・アンジェリコが 1433年から 1434年頃に描いた祭壇画で、イタリア中部コルトナ (Cortona トスカナ州アレッツォ県)のジェズ教会 (la chiesa del Gesù) にあります。本品の聖画におけると同様に、聖母の頭上に鳩が描かれています。





 本品の聖画において、幼子イエスは白百合の上に座っています。ふつう、白百合は聖母の象徴ですが、本品に描かれた白百合はイエス自身を指しています。聖画を見ると分かるように、この白百合は「エッサイの樹」の根元から茎を伸ばし、その頂部に開花しています。一方、既に見たように、「イザヤ書」 11章 1 - 2節には次のように書かれています。

Et egredietur virga de radice Jesse,
et flos de radice ejus ascendet.
Et requiescet super eum spiritus Domini:
... エッサイの根から、枝、出(い)で来たり、
根から、花、咲き出でむ。
主の霊、花の上に留(とど)まらむ。


 ヴルガタ訳「イザヤ書」 11章 1 - 2節によると、「エッサイの樹」の根元から枝が伸びて、その最上部に花が咲き、花の上に主の霊が留まります。「花」は「エッサイの樹」から出るのですから、マリアではなく、イエスを表しています。花の上に主の霊が留まる、という預言は、イエスが洗礼者ヨハネから受洗し給うたときに成就しました。すなわち「ヨハネによる福音書」 1章 32節によると、イエスが洗礼を受けた際、聖霊が鳩のように天から降(くだ)って、イエスの上に留まりました。

 したがって本品の聖画に「百合」として描かれている「イザヤ書」 11章 1節の「花」は、イエスを表します。「百合」がイエスを表すのであれば、その上にいわばふたりめのイエスが座っているのが奇異に感じられるかもしれませんが、これは百合だけを描いた場合、単に聖母のアトリビュート(聖母の象徴としての百合)と見做されて、この百合がイエスを表すことが見過ごされるからでしょう。本品の聖画では百合の上にイエスを描くことにより、百合とイエスの一体性をむしろ強調していると考えることができます。




(上) ボーヴェ、サン=テティエンヌ教会のステンドグラス。アングラン・ルプランス (Engrand Leprince, + 1531) 作


 イザヤが預言した「エッサイの樹から咲き出でる花」を「百合」として描いているのは、本品の聖画を描いた画家ルイ=ジョゼフ・アレ(Louis-Joseph Hallez 後述)による独自の工夫です。次に引用する「雅歌」 2章 1 - 2節に基づき、百合は聖母の象徴とされます。

  NOVA VULGATA    新共同訳 
1.   Ego flos campi
et lilium convallium.
   わたしはシャロンのばら、
野のゆり。
       
2.  Sicut lilium inter spinas,
sic amica mea inter filias.
   おとめたちの中にいるわたしの恋人は
茨の中に咲きいでたゆりの花。


 したがって「エッサイの樹から咲き出でる花」すなわちメシア(キリスト)を百合で表した本品の聖画は、幼子イエスと聖母マリアの一体性を強調した表現であることがわかります。イザヤは「主の霊、花の上に留(とど)まらむ」と預言していますが、「主の霊」すなわち鳩の形の聖霊も、本品の聖画では聖母の頭上に描かれています。なお「百合」として表された「エッサイの樹から咲き出でる花」が聖母をも含意するとすれば、百合の上に幼子イエスが座る本品の構図は、「セーデース・サピエンティアエ」(SEDES SAPIENTIAE 上智の座の聖母)とも重なります。

 「エッサイの樹」の表現において、エッサイの子孫である父ヨセフではなく、エッサイの家系に属さないマリアをイエスと共に描くのは、図像制作上普通に行なわれている慣行です。この表現の背景にあるのは、救世の経綸において人間が自由意思により救いを受け容れたと考えるカトリックの神学です。ルイ=ジョゼフ・アレは本品の聖画でこの表現をさらに一歩推し進め、人間の救済におけるマリアの役割を最大限に強調しています。

 上に示した画像は北フランス、ボーヴェ(Beauvais ピカルディー地域圏ワーズ県)のサン=テティエンヌ教会にある16世紀のステンドグラスで、「エッサイの樹」の頂部に百合の花を咲かせ、その中に聖母子を座らせています。イザヤの「花」を百合として表し、聖母が救世に果たした役割を強調するボーヴェのステンドグラスは、本品の聖画の類例といえます。





 本品の聖画は、後述するように、フリードリヒ・アウグスト・ルディ (Friedrich August Ludy, 1823 - c. 1890) が版を制作しています。

 本品をはじめ、19世紀のカニヴェに描かれる聖画は、ほとんどの場合、アシエ(acier スティール、鋼)のインタリオ(intaglio 凹版)によります。インタリオにはグラヴュール(エングレーヴィング)オー・フォルト(エッチング)の二種類があります。グラヴュールは金属板に人力で溝を刻む技法で、写真と見まがうほど緻密な表現が可能である一方、非常な労力がかかります。オー・フォルトは酸で金属板を腐食させて溝を刻む方法で、グラヴュールに比べて格段に楽に制作できますが、線が若干甘くなります。しかしながらカニヴェは画面が小さいので、オー・フォルトでも十分に精密な表現が可能です。

 しかしながらフリードリヒ・アウグスト・ルディ は、本品の聖画をほとんどグラヴュール(エングレーヴィング)のみで制作しています。オー・フォルトが使われているのは、聖画最下部に 2ミリメートルほどの幅で描いた下草、及び聖画を囲む蔓状あるいは枝状の枠のみです。

 上の写真に写っている定規のひと目盛は 1ミリメートルです。顔の各部をはじめ、聖画の細部はいずれも 1ミリメートル以下のサイズで制作されていますが、いずれの部分も形が整い、調和の取れた聖画を構成しています。





 聖画の下には、ビュラン(彫刻刀)で刻んだ文字により、「イザヤ書」 11章 1 - 2節がフランス語で引用されています。動詞はいずれも未来形です。日本語訳は筆者(広川)によります。

     Il sortira une tige de la souche de Jesse. Une fleur s'élèvera de sa racine et l'esprit du Seigneur reposera sur elle. Is C. XI    エッサイの樹の株から一本の茎が出る。その根から一つの花が咲き出でて、主の霊がその上に留まる。


 聖画と上記の引用句を、蔓あるいは枝状の枠が囲んでいます。枠の左下には、聖画の原画を描いた画家ルイ=ジョゼフ・アレ (Louis-Joseph Hallez) の名前がビュランで彫られています。

  L. J. Hallez invt.  ルイ=ジョゼフ・アレが原画を描いた。

 "invt" はラテン語「インウェーニット」(INVENIT) の略記です。「案出する」という意味のラテン語の動詞は「インウェニオー」(INVENIO 直説法能動相現在一人称単数形)ですが、「インウェーニット」はその変化形のひとつ(直説法能動相完了三人称単数形)です。"L. J. Hallez invenit" は「L. J. アレが(原画の構図を)案出した」という意味です。

 ルイ=ジョゼフ・アレは小聖画を得意とした画家です。筆者の知る限りでは、1860年にトゥールのアルフレッド・マーム (les éditions Alfred Mame) が出版したミサ書 (Missel romain conforme au décret du Concile de Trente) の扉絵として、エミール・ベルティオーのグラヴュール「受難のキリスト」を描いているほか、1868年にトゥールのカティエ (les éditions Cattier) から版画五十二葉から成る聖画集を出しています。1868年の聖画集は、本品と同じくフリードリヒ・アウグスト・ルディの製版によります。


 Eduard-Jakob von Steinle "Ecce Homo", Friedrich August Ludy sculpsit


 聖画の枠の右下には、ルイ=ジョゼフ・アレの原画に基づいてグラヴュールの版を制作したフリードリヒ・アウグスト・ルディ (Friedrich August Ludy, 1823 - c. 1890) の名前がビュランで彫られています。

  F. Ludy sc.  フリードリヒ・アウグスト・ルディが版を彫った。

 ルディの名前の後ろに "sc." とあるのは、ラテン語「スクルプシット」(SCULPSIT 「彫った」)の略記です。「スクルプシット」は、動詞「スクルポー」(SCULPO 「彫る」)の完了形(直説法完了能動相三人称単数形)です。

 フリードリヒ・アウグスト・ルディはエングレーヴァーである父ヴィルヘルム・ルディの息子として、1823年にケルンに生まれました。1839年から 1851まで、デュッセルドルフにおいて、高名なエングレーヴァー、ヨーゼフ・ケラー (Joseph Keller) の下で学んでいます。上に示したのは「ナザレ派」の画家エドゥアール=ヤーコプ・フォン・シュタインレ (Eduard-Jakob von Steinle, 1810 - 1886) による「エッケ・ホモー」を版画にした作品で、フリードリヒ・アウグスト・ルディが版を制作しています。


 枠下の中央には、トゥールの印刷工房エミール・ベルティオー (Émile Berthiault, éditeur et imprimeur, rue de l'Arsenal, Tours) の名前が刻まれています。





 裏面最上部には、三つのギリシア文字によるクリストグラム(イエス・キリストを表す組み合わせ文字)、「イオタ・エータ・シグマ」(IHS) を、十字架と組み合わせて記しています。その下にはイエス・キリストに関する説教、及びイエスを真珠と花に譬えた大ゲルトルードの祈りが、フランス語で記されています。説教と祈りの内容は次の通りです。日本語訳は筆者(広川)によります。

 Il sortira une tige de la souche de Jessé, une fleur s'élèvera de sa racine, et sur elle reposera l'Esprit du Seigneur ; l'Esprit de sagesse et d'intelligence..... Is., XI    「エッサイの樹の株から一本の茎が出る。その根から一つの花が咲き出でて、主の霊がその上に留まる。」 イザヤ書 11章
     
 C'est ainsi que parle le prophète Isaïe, qui a vu dans l'avenir avec une clarté incomparable, et qui a annoncé d'une manière plus saisissante que les autres prophètes le mystère de l'Incarnation du Fils de Dieu.
   このように語った預言者イザヤは、神の独り子の受肉というミステリウムを、比類なき明瞭さで未来のうちに見、他の預言者たちよりも印象深い言葉で、その預言を語ったのであった。
 C'est lui encore qui avait dit précédemment : Voici qu'une Vierge concevra et enfantera un fils qui sera appelé Emmanuel, c'est-à-dire Dieu avec nous.    これに先立って次の預言を語ったのも、やはりイザヤである。「乙女が身ごもって男の子を生む。その子はインマヌエル、すなわち『神は我々と共に』と呼ばれる。」 
 Il annonce ici cette même Vierge sous la figure d'une tige sans tache, et la fleur c'est Jésus-Christ son divin Fils.    「イザヤ書」 11章において、イザヤはこれと同じ乙女について、汚れなき茎という譬え(羅 FIGURA 前表としての姿)で語っているのである。花は乙女の神なる息子、イエス・キリストに他ならない。
     
 Au jour de son baptême, dans lequel toute l'adorable Trinité se dégage des ombres de la révélation ancienne, comme le soleil des nuages du matin, pour apparaître dans tout son éclat, le Père l'a proclamé son Fils bien-aimé, et le Saint-Esprit, sous la forme d'une colombe, est descendu, comme l'avait annoncé le Prophète, et s'est reposé sur cette fleur éblouissante, sur l'humanité sainte du Sauveur, depuis si longtemps attendu : l'a rempli sans mesure de son onction, et de toute la plénitude de ses dons, dont les autres ne peuvent recevoir qu'une part toujours limitée.    イエスが洗礼を受け給うた日、崇むべき三位一体の全位格が、旧(ふる)き啓示の暗き陰から現れ出給うた。それはあたかも朝の雲から昇る太陽が、そのすべての輝きにおいて現れ出るかのようである。その日、父なる神は御子を愛する者と呼び給い、イザヤが語った通りに、聖霊が鳩の姿で降(くだ)り、かくも久しく待ち望まれたこの輝く花の上に、すなわち救い主の聖なる人性の上に、留まり給うた。そしてこの花に聖霊の油を限りなく注ぎ、限りなく豊かな聖霊の賜物で満たし給うた。他の人間は、聖霊の油や聖霊の賜物を受けることがあったとしても、程度が常に限られるのであるが。
 C'est alors qu'il prend pour toujours ce titre de Christ, l'Oint du Seigneur par excellence, et qui est sacré comme notre Pontife et notre Roi pour l'éternité.    それゆえイエスは「キリスト」、すなわち比類なき「主に油注がれた者」という称号を、永遠に保持し給う。イエスは聖とされた者であり、永遠に、我らの大祭司、我らの王であり給う。
     
 Adorons et aimons de toute notre âme la personne adorable de Jésus-Christ, Dieu et homme à la fois, qui ne partage avec nous l'humanité que pour nous faire entrer en participation de sa divinité, qu'il nous communiquera en s'identifiant avec nous par ses sacrements ;    神にして人なるイエス・キリストの崇むべきペルソナを、我らは崇めて愛そう。イエスが我らと同じ人性を有し給うたのは、御みずからの神性に、我らを与(あずか)らせ給うために他ならない。イエスは聖体の秘蹟を通して我々と一つになり、我々をその神性に与らせ給う。
 et après avoir salué avec amour et reconnaissance la divine Vierge, la tige pure et féconde qui nous l'a donné, saluon-le lui-même par cette belle invocation de Sainte Gertrude :    聖なる童貞マリア、我らに救い主を与え給うた純潔にして実り多き枝に、愛と感謝を以て挨拶を送ろう。そしてその次に、聖ゲルトルードによるこの美しい祈りを通して、イエスご自身に挨拶を送ろう。
 <Je vous salue, ô perle éblouissante de la Majesté divine, fleur incomparable et immortelle, qui communiquez toute votre noblesse à notre nature humaine ; Jésus Notre-Seigneur, soyez toujours notre souverain amour et notre unique salut! Amen.>    「めでたし、神の御稜威(みいつ)の輝ける真珠よ。並ぶ者なく永遠に咲く花よ。御身はその貴き本性を、われら人間に分かち給う。我らの主イエスよ。常に我らが最も愛する者であり給え。我らのただひとつの救いであり給え。アーメン。」


 祈りの下には、裏面を印刷した版元名と所在地(Tours. --- Imprimeur Mame. トゥール、マーム印刷工房)、及び裏面の版の番号 (No. 44) が記されています。「1867年」の年号と名前が黒いインクで書き込まれていますが、インクはセーピア(SEPIA ラテン語で「烏賊(いか)」「烏賊の墨」の意)に褪色しています。


 額装例


 本品はおよそ150年前にフランスで制作された真正のアンティーク品ですが、古い年代にもかかわらず周囲にわずかな破損があるだけで、全体的に良好な保存状態です。良質の中性紙に刷られているため、酸性紙のような変質、崩壊は今後も起こりません。ルイ=ジョゼフ・アレの聖画は美しいとともに、カトリック思想を反映して意味深く、フリードリヒ・アウグスト・ルディが彫った版も、労力を惜しまずグラヴュールを多用して、たいへん優れた出来栄えです。美術品としても、信心具としても、味わい深いミニアチュール作品に仕上がっています。





カニヴェのみの価格 22,800円 (税込、額装別) 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。額の種類と料金につきまして、詳しくはこちらをご覧くださいませ。




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