オラトワールまたはプラーク・ド・デヴォシオン、及びその類品
oratoires ou plaques de dévotion, et autres objets religieux


 昔のヨーロッパの家庭では、家の中にコアン・ド・デュ(仏 coin de Dieu 神の隅・コーナー)と呼ばれる一角を設けて、十字架や聖像、誕生や結婚や埋葬に関わる記念品などを置いていました。オラトワール(仏 oratoire/oratoires 原意は小さな礼拝堂・祈祷室) またはプラーク・ド・デヴォシオン(仏 plaque/plaques de dévotion 原意は信心の表示板)もまた、コアン・ド・デュに置かれるもののひとつです。

 教会の祭壇を小さくしたようなものや、小さなコラージュを額装したもの、浮き彫り・打ち出し細工によるもの、木製の台にメダイを嵌め込んだもの、自立式のものや壁掛け式のものなど、多様な形態のオラトワール(プラーク・ド・デヴォシオン)があります。

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 オラトワール、プラーク・ド・デヴォシオン 

 神に選ばれた父ヨセフ 優れた細密画のオラトワール 新古典様式の彫金ブロンズ枠に二色のエマイユ 101 x 83 mm フランス 1800 - 1830年頃

 ラファエロ作 マドンナ・デッラ・セディア 椅子の聖母のオラトワール 123 x 82 mm 丁寧な手描きエマイユを新古典主義の枠に嵌め込んだ作例 フランス 十九世紀初頭

 ピカルディーの巡礼地 《リエスの聖母よ、我らのために祈りたまえ 127 x 94 mm》 鉄道の発達とデクピが生んだ二十世紀初頭のオラトワール

 M. バウアー作 「アヴェ・マリア 白百合の聖母」 アール・ヌーヴォーの浮き彫り型オラトワール 88 x 73 mm フランス 19世紀末から20世紀初頭

 エミール・ドロプシ作 打ち出し細工による金色の枠のオラトワール 童貞マリア 76.0 x 58.5 mm フランス 19世紀後半

 エミール・ドロプシ作 「童貞マリア」 打ち出しのメダイを木製台座に嵌めた自立式オラトワール 8 x 8 cm フランス 1910 - 20年代

 エミール・ドロプシ作 「ロサ・ミスティカ 神秘の薔薇」 アンティーク品による聖母の美麗オラトワール 128 x 178 mm フランス 19世紀後半から20世紀初頭

 神の愛が地にもたらす平和と再生 《贖(あがな)いの聖年》のオラトワール ガラリト製台座とドーム状ガラス 69.4 x 69.4 mm フランス 1933年


 アンティークアナスタシア オリジナル 携帯用オラトワール 

 小聖画を携帯できる革製ケース。ご注文に応じて制作いたします。

 アンティークアナスタシア オリジナル 携帯用オラトワール


 その他の工芸品 

 打ち出し細工による小物容れ 《絶えざる御助けの聖母、受難のテオトコス》 直径 45ミリメートル 十九世紀後半から二十世紀初頭




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