ラウル・ラムルドデュは 1877年2月2日、フランス南西部の小さな町フォグロル(Fauguerolles アキテーヌ地域圏ロット=エ=ガロンヌ県)で生まれました。17歳の時に移り住んだボルドーで美術学校に通うかたわら木彫職人の徒弟となり、彫刻の腕を磨きました。20歳の時にボルドー市賞
(la Prix de la Ville de Bordeaux) を受賞し、その賞金によってパリの国立高等美術学校 (l'École nationale
supérieure des beaux-arts de Paris, ENSBA) に移りました。
ラウル・ラムルドデュは国民美術家協会 (Société Nationale des Beaux-Arts) が開催する「国民美術協会サロン展」(Salon
de la Société Nationale des Beaux-Arts シャン・ド・マルス展 Salon du Champs de Mars)に出展するとともに、前衛的な傾向の「サロン・ドートンヌ展」(Salon
d'automne)、「アンデパンダン展」(Salon des Artistes Independants) にも参加し、活発に活動しました。後にはパリ国立高等美術学校で彫刻家の教授を務めて美術教育にも貢献し、レジオン・ドヌール章シュヴァリエを受けています。