六角形の青色エマイユ　ルルドの聖母　薔薇を浮き彫りにした八角形のメダイ　20.2 x 17.5 mm


突出部分を含むサイズ　20.2 x 17.5 mm

フランス　　1940年代後半頃

　「ルルドの聖母」のメダイには青色エマイユを施したものが時おり見られますが、本品はそのなかでも大きなサイズの作例です。また以下に解説するように、いくつもの象徴的意味が籠められています。

　まず本品は八角形のシルエットを有しますが、キリスト教において「八」は山上の垂訓（マタイによる福音書 5～7章）に述べられた八つの徳、八つの幸福を表します。またキリスト教では神が天地創造に要した日数「七」を完全数と考えますが、「八」はその次の数であるゆえに、物事の新たな始まり、新生、生まれ変わり、新しい命をも象徴します。全身を水中に浸す洗礼が行われていた時代に、洗礼堂が八角形のプランで建てられていたのも、「八」が有するこの象徴性ゆえです。

　本品は八角形のメダイに六角形のエマイユを組み合わせた珍しい作例ですが、 異なる多角形を組み合わせたせいで、四箇所に三角形のスペースができています。この四箇所のスペースにはを象徴する薔薇の装飾を彫っています。薔薇は愛の象徴です。また棘のある株から傷の無い花を咲かせるゆえに、薔薇は無原罪の御宿りなる聖母の象徴でもあります。

　本品は浮き彫りに色ガラスを掛けた「エマイユ・シュル・バス＝タイユ」の作品ですが、本品のガラスの色である「青」は天国の象徴であり、神そのものの象徴でもあり、聖母マリアの象徴でもあり、さらにはフランスの象徴でもあります。


　金属部分、ガラス部分とも特筆すべき問題は無く、たいへん良好なコンディションです。青色エマイユを施した「ルルドの聖母」のメダイには小さなものが多いですが、本品は類品の倍くらいのサイズがあります。

本体価格　5,800円　販売終了　SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。




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