稀少 デッド・ストック品 ジョルジュ・コントー作 胸に手を当てる聖母 ノートル=ダム・ド・ルルドのセンター・メダル


突出部分を含む縦横のサイズ  18.1 x 15.4 mm

フランス  1920年代



 幾何学的な直線と曲線でシルエットを構成したアール・デコ全盛期のセンター・メダル。19世紀末に生まれ、若くして頭角を現し、アール・デコ期を中心に数々の美しいメダイユを製作したことで知られるフランスのメダイユ彫刻家、ジョルジュ・コントー (Georges Contaux) の手による佳作です。

 本品の材質はブロンズに銀めっきをほどこしたもので、盾形に似た左右対称のメダイユに、円形の環を三つ取り付けています。

 表(おもて)面にはアール・デコ様式の枠に囲まれて、聖母マリアの横顔が浮き彫りにされています。美しく整った顔立ちの若きマリアは、つつしみ深くヴェールを被り、胸に手を当てて俯(うつむ)いています。その様子は天使ガブリエルに受胎を告知されて戸惑っているようにも見え、あるいはイエズスの受難をあらかじめ知って、悲しみに沈んでいるようにも見えます

 最下部に、ジョルジュ・コントーのサイン (CONTAUX) が刻まれています。また聖母の手のあたりには、メダイユ工房の刻印 (AP) があります。





 裏面にはノートル=ダム・ド・ルルド(ルルドの聖母)とベルナデットが刻まれています。1853年 3月25日、ルルドの聖母が16回目に出現した際、ベルナデットが4回繰り返して聖母に名前を問うと、聖母は目を天に向け、両手を胸の前で組んで、「わたしは無原罪の御宿りです」(Je suis l'Immaculee Conception.) と答えました。裏面に表されているのは、このときの様子で、ルルドの聖母は右腕にロザリオを掛けて野薔薇の繁みに立っています。ベルナデットは左腕にロザリオを掛けて聖母の前に跪いており、両腕を広げて宗教的恍惚に浸っているような仕草をしています。

 本品は制作からおよそ80年ないし90年が経っていますが、使用されずに新品のまま残されていたため、細部に至るまで完全な保存状態です。真正のアンティーク品であると同時に、稀少なデッドストック品です。

 ロザリオのパーツとして使う以外にも、単独で、あるいは他のパーツと組み合わせて、美しいペンダントを作ることができます。参考画像は、こちらをご覧くださいませ。





8,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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