美麗アート・ガラス製ビーズ　ルルドの聖母　フランスの小さなアンティーク・ロザリオ


ロザリオを吊り下げたときのセンター・メダル上端までの長さ　22 cm

ロザリオの全長　33 cm

クルシフィクスのサイズ　27.8 x 15.4 mm

　携帯に便利な小型ロザリオ。19世紀末にフランスで制作されたもので、クルシフィクスとセンター・メダルはアルミニウム製、ビーズはガラス製です。クルシフィクスはクロスとコルプスの一体成型により製作されています。上部の環を除くクロスの高さは 2.5センチメートル、コルプスの高さは 1センチメートル余りしかありませんが、人体の正確なプロポーションに基づくコルプス（キリスト磔刑像）、クロス表面の唐草模様など、細工の細かさは驚嘆に値します。クロス裏面の最下部には、製造国を表す「フランス」(FRANCE) の文字が見えます。





　クール（cœur　心臓）、すなわちセンター・メダルは、表（おもて）面にルルドの聖母の横顔、裏面にルルドの聖母出現の様子が細密な浮き彫りで表されています。聖母の象徴である薔薇が、いずれの面にも刻まれています。裏面の光景は、1858年3月25日、ルルドの聖母が16回目に出現した際の様子で、聖母は胸の前に手を合わせ、名を問うベルナデットに対し、「わたしは無原罪の御宿りです。」(Je suis l'Immaulée Conception.) と答えています。聖母とベルナデットの足下には、「フランス」(FRANCE) の文字が見えます。





　ビーズは、無色透明のガラス繊維が束になってできたチューブを、幅２ミリメートル前後の大きさに切断することにより製作されています。それゆえ内部で光が散乱して、一見したところ白色に見えますが、不透明ガラスやオパール・ガラスでは再現することができない深みのある輝きを有します。ビーズは一個一個が手作業でカットされていますので、形と大きさにばらつきがあります。





　本品は百年以上前に制作されたものであるにもかかわらず、特筆すべき問題は無く、非常に良好な保存状態です。19世紀末から20世紀初めにかけてフランスが繁栄を謳歌した「ベル・エポック」、すなわち「美しき時代」の香りを、いまに伝えるアンティーク・ロザリオです。

本体価格　9,500円　販売終了　SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。




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