800シルバーと無色のクリスタル ブレスレット型ロザリオ
ブレスレットを一直線に伸ばして測った全長 17 ～ 19 cm
聖母のメダイの直径 13.1 mm （突出部分を除く）
祈る少女のメダイの直径 11.2 mm （突出部分を除く）
天使祝詞のビーズの直径 5.5～6 mm
主の祈りのビーズの直径 7 mm
フランス製 1920年代頃
初聖体またはコミュニオン・ソラネルのためのブレスレット型ロザリオ。長さが調節できます。ブレスレット型ロザリオには一連のものと二連のものがありますが、これは二連のタイプで、22個のビーズと2枚のメダイで構成されています。金属部分をすべて800シルバーで制作した高級な品物で、聖母のメダイ上部の環、及び引き輪の隣の環に、800シルバー製であることを示すフランスのホールマークがあります。
2枚のメダイのうち、最初のメダイには聖母の横顔が浮き彫りにされています。軽い摩耗が見られますが、気品ある聖母の横顔はたいへん美しく、私がこれまで目にしたなかでも最も素晴らしい作品のひとつです。メダイユ彫刻家のサインは2箇所に刻まれています。写真では隠れてしまっていますが、800シルバー製であることを示すフランスのホールマークが上部の環に刻印されています。メダイの裏面には聖母の象徴である薔薇をあしらった花輪が浮き彫りにされています。
ロザリオの中心に配されたメダイには、初聖体を受けようとする少女の横顔が浮き彫りにされています。祈りの姿勢を取った少女の眼差しは天に向けられ、その表情は喜びにあふれています。メダイの裏面には純潔の象徴である百合が浮き彫りにされています。
ビーズは高品質のクリスタル製です。ひとつひとつ手作業でファセット・カットしたもので、大きさにばらつきがあります。気泡等は含まれておらず、ロック・クリスタル（水晶）製の可能性もあると思い、偏光器で検査したほどです。
ビーズは摩耗により角が取れて、アンティーク品ならではの優しい丸みを帯びています。メダイに摩耗がほとんど見られないにもかかわらず、ビーズが摩耗しているので、モース硬度が低い鉛ガラス製であろうと思います。
このロザリオはベル・エポック期のフランスで制作されたものです。真正のアンティーク品ならではの軽い摩耗が見られますが、全体的に良好なコンディションで、破損等の問題はありません。数あるロザリオの中でも、古き良きヨーロッパの香りを伝える佳品といえます。
本体価格 21,000円 販売終了 SOLD
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