リジューの聖テレーズ　手作業でカットした薔薇色ガラスのシャプレ　全長 16 cm


シャプレを吊り下げて測った全長　16 cm

突出部分を除くメダイの直径　18.4 mm


フランス　　1940 - 50年代

　クルシフィクス（磔刑像付十字架）と薔薇の花束を胸に抱いたリジューの聖テレーズ (Sainte Thérèse de Lisieux, 1873.1.2 - 1897.9.30) のシャプレ（数珠）。環状部分を構成する24個のビーズはテレーズの24年の生涯を表します。





　メダイの表はテレーズ像の周りにラテン語で「幼子イエズスの聖テレーズ」(SANCTA TERESIA A JESU INFANTE) と書かれています。メダイの裏には聖母マリアの象徴である白百合とテレーズの象徴である薔薇、聖母マリアの海の星に囲まれて、テレーズの言葉がフランス語で書かれています。

　　JE VEUX PASSER MON CIEL A FAIRE DU BIEN SUR LA TERRE. 　私は地に善を為すために、天国での時を使いましょう。

　メダイの裏面には突出部分の磨滅とめっきの剥落が認められます。このような古色は現代の品物に真似のできない表情であり、真正のヴィンテージ品が長い歳月をかけて獲得した古い物ならではの趣きです。





　本品は桜の花弁にも似た上品なピンク色のビーズを使っています。「ピンク」はフランス語で「ローズ」（rose　薔薇色）といいます。薔薇はリジューの聖テレーズの象徴であるゆえに、ローズ（薔薇色）のビーズは聖テレーズのシャプレにふさわしい色です。

　本品のビーズは一個あたり十数面のファセット（小面）を有する樽型です。安価な品物の場合、ビーズのファセットは型で成形されますが、本品のビーズは宝石をカットする場合と同様に、ひとつずつ手作業でカットと研磨が為されています。





　リジューの聖テレーズは四人しかしない女性教会博士のひとりであり、ジャンヌ・ダルクと並ぶフランスの守護聖人でもあります。聖テレーズはフランスをはじめ全世界でたいへん人気があり、数多くのメダイが作られています。それゆえ「リジューの聖テレーズのシャプレ」も多くの品数があって不思議は無いはずなのに、実際にはこのシャプレはめったに目にする機会がありません。筆者（広川）が手にする「リジューの聖テレーズのシャプレ」は、本品が二点目です。数年に一度しか見つからない稀少品です。

15,800円　販売終了　SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。




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