稀少品 フィリップ・シャンボー作 ミニマリスムによる不思議のメダイ 26.0 x 12.3 mm フランス 1960年代


突出部分を含むサイズ 縦 25.8 x 横 12.3 mm  最大の厚さ 3.0 mm  重量 3.7 g

フランス  1960年代



 すっきりと清楚なモダニズム・デザインのメダイで知られるフランスの彫刻家、フィリップ・シャンボー (Philippe Chambault, 1930 - ) の作品。フィリップ・シャンボーは本品と同一のデザインに基づいて大きなサイズの作品、及び非常に大きなサイズの作品を制作していますが、本品は通常のサイズです。





 メダイの表(おもて)面には、無原罪の御宿りなる聖母マリアが掌(てのひら)を前方に向け、蛇を踏みつけて立っています。聖母の両手の指からは、恩寵の光が地上に降り注いでいます。

 聖母の顔立ちは整い、衣文(えもん 衣の襞)はすっきりと単純化されつつも、たいへん丁寧に造形されています。ヴェールの奥、首筋の両側には、美しく波打つ聖母の髪が見えています。聖母を囲むように、執り成しを求める祈りがフランス語で刻まれています。

  Ô Marie conçue sans péché, priez pour nous qui avons recours à vous.  罪無くして宿りたまえるマリアよ、御身を頼むわれらのために祈りたまえ。


 上部の環に製造国を示す「フランス」(FRANCE) の文字があります。





 メダイの裏面には「マリ・イマキュレ」(Marie Immaculée フランス語で「無原罪のマリア」)の頭文字 "M I" と十字架のモノグラム(組み合わせ文字)、左下にイエズスの聖心、右下にマリアの聖心を浮き彫りにし、十二個の星で囲んでいます。十二個の星の冠は「ヨハネの黙示録」十二章一節において女が被っているものです。該当箇所を新共同訳により引用します。

  また、天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた。(「ヨハネの黙示録」十二章一節 新共同訳)





 本品は「不思議のメダイ」であるための定型的要素をすべて揃えていますが、聖母の衣は襞(ひだ)を無くして簡略化され、表(おもて)面の球体と1830年の年号、裏面の聖心上部の炎が省略されています。細部の描写にこだわるよりもむしろ簡略な表現を採用することで、より深い精神性の表現に成功したシャンボーのメダイには、「レス・イズ・モア」("Less is more." 「最小限に切り詰めた表現によって、より豊かな内容をあらわすことができる」)というミニマリズムの理念がよく現れており、まさにミッド・センチュリーの芸術思潮の申し子とも言うべき、この時代ならではの貴重な作例となっています。

 上の写真に写っている定規のひと目盛りは、一ミリメートルです。ミニマリズム彫刻の形態は単純化されているゆえに伝統的ミニアチュール彫刻の細密さはありませんが、本品は近代的美学思想に拠りつつも、その丁寧な作りはフランスにおけるメダイユ彫刻の伝統を継承しています。





 上の写真は本品を男性店主の手に乗せて撮影しています。女性が本品の実物をご覧になれば、写真で見るよりもひと回り大きなサイズに感じられます。

 フィリップ・シャンボー作「不思議のメダイ」には大きなサイズのものもありますが、ペンダントとして使いやすいのは本品です。本品は肉厚で重厚な趣(おもむき)がありますが、3.7グラムの重量は現行の五円硬貨と同じでそれほど重くありませんし、見た目のサイズも大きすぎず小さすぎず、男女ともに日々ご愛用いただけます。





 本品は数十年前のフランスで制作された真正のヴィンテージ品ですが、古い年代にもかかわらず、充分に良好な保存状態です。特筆すべき問題は一切ありません。フィリップ・シャンボーの「不思議のメダイ」はたいへん美しいうえに、入手困難な稀少品でもあり、お買い上げいただいた方には必ずご満足いただけます。





11,800円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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