キシング作 「サンクトゥス・フランキスクス・セラフィクス」 熾天使の如き聖フランチェスコ 立体的な浮き彫りによるメダイ 直径 22.2 mm


突出部分を除く直径 22.2 mm  重量 4.1 g

フランス  1910 - 20年代



 シエナの聖カタリナとともにイタリアの守護聖人であり、全世界で愛されている心優しき聖人、アッシジの聖フランチェスコ (Francesco d'Assisi, 1182 - 1226) のメダイ。百円硬貨と同じ大きさです。1910年頃を中心に活躍したメダイユ彫刻家キシング (Kissing) の作品です。





 メダイの一方の面には、豊かな生活や騎士としての栄達を棄ててキリストにのみ目を注ぐ修道士、聖フランチェスコの横顔が浮き彫りにされています。上の写真は真上からメダイを撮影しているので分かりにくいですが、本品の浮き彫りは立体的で、生身の聖人を眼前に見るかのような迫力があります。

 古典的な表記のラテン語により、聖人像の周囲に「サンクトゥス・フランキスクス・セラフィクス」(SANCTUS FRANCISCUS SERAPHICUS 「熾天使の如き聖フランチェスコ」)と刻まれています。

 セラフは神の玉座の最も近くで神に仕える最高位の天使で、その名が「焼き尽くす」という意味のへブル語「サラフ」(saraph) に由来するゆえに、「熾(し)天使」、すなわち焼き尽くす天使と呼ばれています。「ケルブ」(智天使)が「神の知」を象徴するのに対して、「セラフ」(熾天使)は「神の愛」を象徴します。トマス・アクィナスは「スンマ・テオロギアエ」第1部108問5項 「天使たちの位階には適切な名が付けられているか」("Utrum ordines angelorum convenienter nominentur.") において、セラフィムの本性を神に向かう愛であると論じています。「セラフィクス」(熾天使の如き)という形容詞は、それゆえ、聖フランチェスコに最もふさわしいといえます。





 もう一方の面には、六翼のセラフの姿を取ったキリストから聖痕を受ける聖フランチェスコを浮き彫りにしています。

 トンマーゾ・ダ・チェラーノ(チェラーノのトンマーゾ Tommaso da Celano, c. 1200 - c. 1260/70) が著した「聖フランチェスコの第二伝記」("Vita secunda S. Francisci", 1246/ 1247)、及びボナヴェントゥラ (Bonaventura, c. 1221 - 1274) が著した「大伝記」("Legenda Maior", 1263) によると、聖フランチェスコは、1224年、ラヴェルナの山中で祈っているときに、聖痕を受けたとされています。メダイの浮き彫りはこの光景を彫ったもので、跪く聖人の後ろ姿のみならず、奥行きがある周囲の光景まで、細部まで克明に表現されています。





 本品はおよそ百年前のフランスで活躍したメダイユ彫刻家キシングの作品ですが、浮き彫りが立体的であるにもかかわらず、突出部分にも磨滅は見られず、極めて良好な保存状態です。優れた芸術性に真正のアンティークならではの趣きが加わり、数ある聖フランチェスコのメダイのなかでも最も美しい作品のひとつになっています。





14,800円

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