エミール・ドロプシに倣う美麗ペンダント 《ロサ・ミスティカ》 神秘の薔薇なる聖母マリア 二色の十八金によるフランス製ヴィンテージ品 直径 17.4 mm


突出部分を除く直径 17.4 mm

 フランス  二十世紀中頃



 無原罪の御宿りなる聖母マリアのアンティーク・ペンダント。数十年前のフランスで制作されたアンティーク品(ヴィンテージ品)で、メダイ本体と外付けの環は、いずれも十八カラット・ゴールド(十八金)でできています。





 現代の金製メダイは、ほとんどすべてが打刻による一体成型で、平坦で艶(つや)のある仕上げとなっています。しかるに本品では聖母像と円形メダイが別々に制作されています。両者は表面の細工も異なっており、いずれも手間をかけて仕上げられています。メダイの周囲は浅い鋸歯状パターンの装飾が施され、丁寧に研磨されています。

 背景となる円形メダイは、聖母から放射する光条を表面に刻みます。マリアから発出する光条は、恩寵の器マリアが取り次ぐ神の恵みを表現しています。

 マリアから発出する恩寵の光は、不規則なクラック状パターンで覆われています。クラックに当たって乱反射する可視光は、煌(きら)めき飛び散る細粒となり、神の愛と聖母の輝かしい栄光を可視化しています。これと同時に、乱反射する光の柔らかな質感は、全キリスト者の御母であり給う聖母の愛を映し出しています。





 聖母像と背景はいずれもイエロー・ゴールドですが、色合いが異なっており、背景のイエロー・ゴールドはローズ・ゴールドがかって見えます。聖母は別に作ったものを背景上に鑞付け(ろうづけ 溶接)してあり、円形メダイの縁よりも高く突出していますが、これに加えて金の色とテクスチャが異なるせいで、聖母が背景からいっそう浮き出して見えます。

 聖母像は手間をかけて艶消し仕上げを施してあり、マリアの肌の温かみを感じさせます。聖母像表面の細粒は非常に細かく、マリアを包む聖性の微光を思わせます。




(上・参考画像) ジャン=バティスト・エミール・ドロプシ作 「ロサ・ミスティカ」 直径 18.5 mm フランス 1909年 当店の商品


 本品の聖母像はジャン=バティスト・エミール・ドロプシの「ロサ・ミスティカ」によく似ており、この作品に想を得て制作されたものと思われます。「ロサ・ミスティカ」(ROSA MYSTICA)とはロレトの連祷にある聖母マリアの称号の一つで、ラテン語で「神秘の薔薇」、「奇(くす)しき薔薇」という意味です。五世紀のラテン詩人セドゥーリウスが「カルメン・パスカーレ」("CARMEN PASCHALE" ) で歌ったように、棘のある繁みから生え出でつつも傷つくことなく美しい薔薇の花は、人祖の妻エヴァと同じく女性でありながらも、エヴァの罪に傷つくことがない無原罪の御宿り、すなわちマリアの象徴です。本品においても、ドロプシの作品においても、マリアは眼を閉じて神との対話に沈潜し、十字架上に刑死して救世を達成し給う神の愛のミステリウムに思いを潜めています。





 フランスにおいて十八カラット・ゴールド(750パーミルの金、十八金)を示す「鷲(ワシ)の頭」のポワンソン(仏 poinçon 貴金属の検質印、ホールマーク)、及び金細工工房のマークが、メダイ上部の環に刻印されています。またこの環に取り付けられているもう一つの環にも "750" の刻印があって、十八カラット・ゴールド製であることがわかります。





 本品は十八金でできていますので、金属の酸化による変色も無く、将来も変色することもありません。保存状態は極めて良好で、突出部分もまったく磨滅していません。十七ミリメートル強の直径は、ペンダントとして大きすぎず小さすぎず、日々ご愛用いただきやすいサイズです。浮き彫り彫刻の出来栄えは見事であり、小さな美術品に仕上がっています。





42,800円

電話 (078-855-2502) またはメールにてご注文くださいませ。




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