稀少品 「かくも人を愛したるこの聖心を見よ」 フランス語による免償のクルシフィクス 52.3 x 33.5 mm 1905年頃


突出部分を含むクルシフィクス本体のサイズ 52.3 x 33.5 mm

最大の厚さ 5.2 mm

自然に釣り下げたときの縦のサイズ 69.0 mm


フランス  1905年頃



 稀少品である免償のクルシフィクスのなかでも、特に珍しいフランス語のもの。制作年代はおそらくピウス10世教皇がこのクルシフィクスを定めた1905年頃と思われます。同種のものの中でも大きめのサイズで、7.4グラムの重量があります。





 十字架の表(おもて)面には免償のクルシフィクスの特徴である複雑なパターンを浮き彫りにし、別作のコルプス(キリスト磔刑像)を鑞(ろう)付けしています。本品のように小さなサイズのクルシフィクスの場合、コルプスは金属の薄板を打ち出して作られるのが普通です。しかるに本品は壁掛け式の大型クルシフィクスと同様に、立体的に鋳造されたコルプスを取り付けています。

 なお本品のコルプスは鋳造時の瑕疵(かし 欠点)により、顔の左半分(向かって右半分)の目鼻立ちが分かりません。しかしながら瑕疵とは言っても、この部分のサイズはおよそ一平方ミリメートルで、健全な視力の方や遠視の方は肉眼で判別できません。





 十字架裏面の中央交差部にはサクレ=クール(聖心 みこころ)が浮き彫りにされています。「サクレ=クール」(仏 le Sacré-Cœur)とはフランス語で「聖なる心臓」という意味ですが、特にイエス・キリストの心臓を指します。古来心臓は愛の象徴であり、また生命の座、すなわち身体に生命を与える臓器と考えられてきました。それゆえサクレ=クールは人智を超える神の愛の形象化であり、永遠の生命を齎(もたら)す救いの象徴でもあります。イエス・キリストの心臓はあまりにも強く激しい愛ゆえに上部から炎を噴き上げ、まばゆいばかりの愛の光に包まれています。





 十字架の基部には「アウスピケ・マリアエ」(AUSPICE MARIAE ラテン語で「マリアの庇護の下に」)を表す "AM" のモノグラムが刻まれています。また次の言葉がフランス語で記されています。

  Mon Père, pardonnez leur.  父よ、彼らを赦したまえ。

  Voilà ce Cœur qui a tant aime les hommes.  かくも人を愛したるこの聖心を見よ。






 上の写真は本品を男性店主の手に載せて撮影しています。女性が本品の実物をご覧になれば、写真よりもサイズに感じられます。

 本品には同素材の装飾的な吊り輪が取り付けられています。吊り輪はクルシフィクスと同時に制作されたもので、溶接によって閉じられています。したがってペンダントとして使う場合、チェーンのクラスプ(留め金部分)を吊り輪に通す必要がありますが、吊り輪の開口部分は十分な大きさがありますので、問題はありません。





 本品は二十世紀初頭のフランスで制作された真正のアンティーク品ですが、それほどまでに古いとは信じがたいほど良好な保存状態です。表面の摩耗もほとんどありません。真正のアンティーク品ならではの美しいパティナ(古色)が、全体を均一に被(おお)っています。





24,800円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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