アグヌス・デイ
Agnus Dei


 アグヌス・デイ(AGNUS DEI) はラテン語で「神の子羊」という意味で、本来の意味は、過ぎ越しの羊としてのイエス・キリストを表します。ラテン語における母音の長短を正しく表記するとアーグヌス・デイーですが、わが国ではふつうアグヌス・デイと表記されるので、この慣用に従います。なおフランス語ではアグニュス・デイまたはアニュス・デイと発音されます。

 アグヌス・デイに封入される蝋の円盤は、2月2日のろうそく祝別の日(キリスト奉献の祝日、聖母清めの祝日)のために教皇に捧げられた蝋燭、及びローマの七つのバシリカで使われた復活祭の蝋燭を融かして作ったものです。十六世紀以来行われている方式に則り、教皇が聖油とバルサム入りの水にこれらのろうそくを浸して祝別し、アグヌス・デイ用の蝋を得ます。

 信心具としてのアグヌス・デイは、小さな円盤形の蝋(ろう)を布の小袋等に封入したもので、十七世紀以来、ローマにあるサンタ・クローチェ聖堂 (La Basilica di Santa Croce in Gerusalemme, BASILICA SANCTAE CRUCIS IN IERUSALEM) のシトー会修道院で制作されてきました。アグヌス・デイを常に身に着けることによって、罪の赦しが得られ、厳しい気候や洪水、火事、疫病、悪魔、突然の死から守られるといわれています。

 アグヌス・デイが制作された年代は、二十世紀半ば頃までです。サンタ・クローチェ聖堂のシトー会修道院は2011年に閉鎖されましたので、将来再び作られることはおそらく無いでしょう。


 キリストをかたどる愛の薔薇 《修道女手作りのアグヌス・デイ 30 x 27 mm》 罪の赦しと災害・疫病からの守護 フランス 二十世紀中頃 販売終了 SOLD

 卵白アルブミン・プリント キリストの聖心のアグヌス・デイ ガラスビーズで縁取った絹のポシェット入り フランス 19世紀末から20世紀初頭 販売終了 SOLD

 ゼラチン・シルバー・プリント ジャンヌ・ダルクのアグヌス・デイ 刺繍で飾った栞タイプの大型ポシェット入り フランス 19世紀末から20世紀初頭 販売終了 SOLD

 卵白アルブミン・プリント 神の愛のアグヌス・デイ 手描きによる野の花 フランス 19世紀末から20世紀初頭 販売終了 SOLD

 ゼラチン・シルバー・プリント ルージュ・ド・ブールジュ ブールジュの赤 愛の光のアグヌス・デイ フランス 19世紀末から20世紀初頭 販売終了 SOLD

 アクア・グリーンの大型アグヌス・デイ 祈祷の使徒会のソヴガルド 百日の贖宥 販売終了 SOLD

 極稀少品 「無原罪の御宿り」と「神の子羊」 銀紙細工とパプロールで飾った大型アグヌス・デイ 修道院の額入り 180 x 140 x 25ミリメートル フランス 1909年 販売終了 SOLD

 大型の額入り 教皇レオ13世のアグヌス・デイ 貝殻と金色のロープワークによる装飾 39 x 34 x 8センチメートル フランス 1914年 販売終了 SOLD




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