三位一体の聖母(三度のアヴェ・マリアの聖母)をテーマにした金色のメダイ。エマイユ(七宝)を模したステンドグラス風の背景で、美しく飾られています。数十年前のフランスで制作されたヴィンテージ品(アンティーク品)ですが、未販売のまま残っていた新品です。
ノートル=ダム・ド・ラ・トリニテ(三位一体の聖母)、別名ノートル=ダム・デ・トロワ・アヴェ・マリア(三度のアヴェ・マリアの聖母)は三位一体の神から力、智恵、慈愛を与えられた聖母マリアの称号で、十三世紀の修道女である聖メヒティルトが聖母から受けた啓示に基づきます。
フランスの古都ブロワには、三位一体の聖母(三度のアヴェ・マリアの聖母)に捧げられた聖堂が建っています。上の像は同聖堂に安置されている作品で、三位一体から聖母に対し、力、智恵、慈愛が与えられる様子を表します。三位一体に発する力と智恵と慈愛は、マリアの心(心臓)に注ぎ込まれています。
本品メダイの浮き彫りにおいて、マリアは胸の前に両手を挙げ、祈りの姿勢を執っています。三位一体を象徴する三つの円環が、マリアの心臓に重ね合わされています。円は三位一体を象徴するゆえに、三つが一つに組み合わされ、一体化しています。
マリアの心臓に重ねて表された力と智恵と慈愛は、あたかも三位一体そのもののように眩い光輝を発しています。神と対話するマリアは内なる神と対話するように瞑目し、力と智恵と慈愛を三位一体から注がれた意味に思いを潜めています。
本品の浮き彫りは上述したブロワのバシリカに安置されている丸彫り像に基づきます。この丸彫り像において聖母は修道女の姿で表されています。聖母が修道女の姿で表されている理由は、三位一体の聖母(三度のアヴェ・マリアの聖母)への信仰が、修道女への啓示を背景に生まれたことによります。
本品メダイにおいて聖母像の背景を飾るエマイユ風の装飾は、三位一体の聖母(三度のアヴェ・マリアの聖母)に捧げられたブロワの聖堂を思わせます。
上の写真は本品を男性店主の手に乗せて撮影しています。女性が本品の実物をご覧になれば、写真で見るよりもひと回り大きく感じられます。
本品の直径は 18.2ミリメートルで、一円硬貨よりもひと回り小さいサイズであるゆえに、服装を選ばず、どのような場面でもご愛用いただけます。