高級品　エスクデロ作　「白百合の聖母」　800シルバー製美麗メダイ　21.5 x 14.5 mm


突出部分を含むサイズ　縦 21.5 x 横 14.5 mm

フランス　　1910 - 30年代

　神への信頼に満ちた眼差しを天上に向ける若きマリアのメダイ。立体的な浮き彫りにより、生身のマリアを目の当たりにするかのような効果が産み出されています。

　本品に浮き彫りにされたナザレの少女マリアは、信仰の象徴であるヴェールを被り、口許に微かな微笑みを浮かべて、真っ直ぐに前を見ています。神に遣わされた大天使ガブリエルに受胎を告知されるという異常な出来事に遭遇しながら、マリアが端正な横顔には何らの動揺も浮かべていないのは、アブラハムやヨブにも勝り、救い主の母となるべく神の眼に適（かな）ったその信仰ゆえです。





　プロテスタントと違って、カトリックでは聖母マリアを大切にしますが、それは受胎告知の際、マリアが自由意志を以って受胎の告知を受け入れたからです。福音書が伝える言葉「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」（ルカ 1:38）が、マリアの意志を示しています。

　　プロテスタント思想においては、人間は善を為すことができません。人間にできるのは、罪を犯すことだけです。しかるにカトリックにおいては、人間は善を為す自由を有すると考えられています。神は救いを強制せず、マリアは自由意志を以って、全人類のために救いを受け入れたのです。





　メダイの裏面には純潔の象徴でもあり聖母マリアの象徴でもある白百合が浮き彫りにされています。白百合がマリアの象徴とされるのは、次の聖句によります。

　　Sicut lilium inter spinas, sic amica mea inter filias. (Nova Vulgata 2: 2)　　おとめたちの中にいるわたしの恋人は　茨の中に咲きいでたゆりの花。 （雅歌 2: 2　新共同訳）

　旧約聖書の恋の歌、「雅歌」の主人公である美しい乙女は、無条件の信仰ゆえに神の眼に適（かな）う女性として選ばれた少女マリアの前表であるとされています。

　マリアの右肩の後ろに彫刻家エスクデロの署名 (ESCUDERO) が彫られています。メダイ上部の環には、800シルバー（純度 800/1000のシルバー）を示すフランスのホールマーク、イノシシの頭と、銀製品工房のマークが刻印されています。シルバーはメダイの素材として最も高級なもので、ふつうはブロンズ製メダイのめっきに使われますが、本品は大きなサイズと厚みにもかかわらず、銀を惜しみなく使った銀無垢メダイです。





　本品は 1910 - 30年代頃のフランスで制作された古い物であるにもかかわらず、摩耗はまったく見られず、細部まで完全な状態で残っています。真正のアンティーク品ならではの均一なパティナ（古色）に被われ、美しい趣（おもむき）のある品となっています。

本体価格　12,800円　販売終了　SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。




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