金色の不思議のメダイ 最小クラスのメダイによる小さなブローチ


メダイのサイズ 12.9 x 6.9 mm (突出部分を含む)

フランス  20世紀前半



 数ある「不思議のメダイ」のなかでも最小クラスのメダイを、ブロンズ製のピンに取り付けて小さなブローチとしたもの。メダイとピンの中間にある環はラジオペンチ(先が細いペンチ)等で簡単に開きますので、メダイをピンから取り外して使うことが可能です。メダイを外した後のピンは、別のメダイやクロスを取り付けて使うことができます。


 メダイの表(おもて)面には球体の上で蛇を踏みつける無原罪の御宿り(聖母マリア)が浮き彫りにされています。罪人を招くように前方に向けられた聖母の両手からは、恩寵の光が地上に降り注いでいます。聖母に執り成しを求めるフランス語の祈りが、極小の文字により、聖母の周囲に刻まれています。

 Ô Marie conçue sans péché, priez pour nous qui avons recours a vous.  罪無くして宿りたまえるマリアよ、御身に頼るわれらがために祈りたまえ。


 メダイの裏面には「マリ・イマキュレ」(Marie Immaculée フランス語で「無原罪のマリア」)の頭文字 "M I" と十字架のモノグラム(組み合わせ文字)、左下にイエズスの聖心、右下にマリアの聖心を浮き彫りにし、十二個の星で囲んでいます。十二個の星の冠は「ヨハネの黙示録」12章1節において女が被っているものです。

 また、天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた。(「ヨハネの黙示録」12章1節 新共同訳)





 以上のように、本品はいずれの面もオーソドックス(正統的)なデザインによる「不思議のメダイ」ですが、驚くべきは小さなサイズに伴う精緻さです。上の写真は実物の面積を 160倍に拡大しています。定規のひと目盛りは1ミリメートルです。聖母の頭部や手、文字の高さは1ミリメートルに満たないことがお分かりいただけます。

 このように微小なサイズであるにもかかわらず、八頭身の聖母は右脚に体重をかけたコントラポストの姿勢を取り、肩や腰、太もも等、体の各部は女性らしい丸みを帯びています。聖母の手の形や衣の襞の優美な流れも、大型の浮き彫り作品と同等の自然さで再現され、恩寵の光も溝ではなく凸の線で描かれています。フランスはメダイユ彫刻が極度に発達した国ですが、とりわけ古い時代の彫刻技術は驚くべき水準に達しています。





 ピン部分は古い時代の物に特有のシンプルな作りで、当時のままの良好なコンディションです。バネも良く効いており、日々の使用に十分に耐えます。





 本品は数十年前のフランスで制作された真正のヴィンテージ品ですが、たいへん良好な保存状態です。特筆すべき問題は何もありません。

 なお、このサイズのメダイは女性用アンティーク・ウォッチのコード・バンド(紐のバンド)に付けてもよく似合います。下の写真は本品と同様のサイズのメダイを時計のコード・バンドに取り付けた例です。







本体価格 6,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。



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