ラテン語による小メダイ 《カロ作 聖カタリナ・ラブレ、われらのために祈り給え 直径 15.4 mm》 ヴィンテージ未使用品 フランス 1947年から 60年代前半


突出部分を除く直径 15.4 mm



 愛徳姉妹会の聖女、カトリーヌ・ラブレ(Ste. Catherine Labouré, 1806 - 1876)の小メダイ。カトリーヌ・ラブレは 1830年、パリ、バック通りの愛徳姉妹会礼拝堂で幻視した聖母から、不思議のメダイの制作を命じられたことで知られています。カトリーヌ・ラブレは1947年7月27日、ピウス十二世によりローマで列聖されました。本品は 1947年の列聖以降、1960年代前半までに制作された作品で、祈りの言葉にラテン語が使われています。





 メダイには愛徳姉妹会の修道衣を身に着けたカトリーヌの姿が、立体的な浮き彫りで表されています。愛徳姉妹会の大きなコワフ(仏 coiffe 頭巾)を被り、腰にロザリオを提げたカトリーヌは、胸の少し下あたりに手を組み、しっかりと前を見据えて立っています。その姿には聖女の魂が持つ信仰の強さ、神に対する感受性の強さが良く表現されています。カトリーヌの半身像を取り巻くように、聖女に執り成しを求める祈りがラテン語で刻まれています。

 SANCTA CATHARINA LABUREE ORA PRO NOBIS.  聖カタリナ・ラブレ、われらのために祈りたまえ。

 祈りの言葉の最後、聖女の左肘(向かて右肘)のあたりに、カロ(Karo)のサインがあります。カロは聖母をはじめとする美しい女性像で知られるフランスのメダイユ彫刻家です。





 1962年から 1965年にかけて開かれた第二ヴァティカン公会議では、それまでラテン語に限られていたミサの使用言語を現地語に置き換えるなどの改革が為され、メダイにもラテン語に代わって近代語が刻まれるようになりました。ラテン語が禁止されたわけではありませんが、1960年代後半以降のメダイにおいて、ラテン語の使用は目に見えて減少します。本品は未販売のまま残っていた新品ですので新しそうに見えますが、祈りの言葉にラテン語が使われていることから、第二ヴァティカン公会議以前に制作されたものと考えられます。メダイの下端にフランス(FRANCE)の刻印があります。





 上の写真は本品を男性店主の手に載せて撮影しています。女性が本品の実物をご覧になれば、写真で見るよりもひと回り大きなサイズに感じられます。







 不思議のメダイは数多くの作例がありますが、カトリーヌ・ラブレその人をテーマに取り上げたものは稀少です。本品は六十年ないし八十年近く前のフランスで制作された真正のヴィンテージ品ですが、未販売のまま残っていました。保管されている間に他の物と擦れ合ったせいで、メダイの縁や浮き彫りの突出部分に軽度の摩滅が生じていますが、保存状態は良好で、実物を肉眼で見ても摩滅個所は判別できません。小さめのサイズは日々愛用するペンダントに好適です。





本体価格 4,800円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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