六角形のフランス本土の北西端からは、ブルターニュ半島が大西洋に突き出しています。ブルターニュ(仏 Bretagne)というフランス語は、英語ブリテン(英
Britain)と同じ言葉です。すなわち連合王国(イギリス)の大部分を占める島を英語でブレート・ブリテン(英 Great Britain 大ブリテン)と呼び、フランスのブルターニュは英語でブリタニー(英
Brittany)と呼ばれます。しかるにフランス語では連合王国の島をラ・グランド=ブルターニュ(仏 la Grande-Bretagne 大ブルターニュ)と言い、北フランスの地名と同じ名称で呼んでいます。グレート・ブリテンとブルターニュ半島が同じ名前で呼ばれる事実は、英仏海峡を跨ぐ両地域がかつて共通の文化圏に属したことを示しています。