パレ=ル=モニアル巡礼記念メダイヨン 聖マルグリット=マリの聖遺物 直径 16.5 mm 厚さ 4.8 mm 重量 5.0 g
突出部分を除く直径 16.5 mm 最大の厚さ 4.8 mm 重量 5.0 g
フランス 二十世紀中頃
聖女の半身像をあしらった円形メダイヨン(ロケット)に聖遺物を封入し、携帯可能なルリケールとしたもの。
ルリケールの蓋またはカバーに相当する部分は、聖マルグリット=マリ(Ste Marguerite-Marie Alacoque, 1647 - 1690)の円形メダイとなっています。若き修道女は目を開けていますが、その眼差しは地上の事物に向かわず、心は地上を離れて神と対話しています。口許に浮かぶほほえみは神との親しい関係の証しであり、聖女が戴く後光は、神の愛の火に燃える魂の輝きに他なりません。聖女に執り成しを求めるフランス語の祈りが、聖女の浮き彫りを取り囲んでいます。
Sainte Marguerite Marie, priez pour nous. 聖マルグリット=マリよ、我らのために祈りたまえ。
(上・参考画像) 日本趣味の切り紙による二面のカニヴェ 「イエスの神なる聖心よ。御身を拝し、御身を愛します」 ピウス七世による百日の免償 108
x 66 mm フランス 1860年代後半から 1870年代 当店の商品
本品に浮き彫りにされたマルグリット=マリは、首に十字架を下げています。マルグリット=マリは修道女ですから、この十字架は単なるクロワ・ド・クゥすなわちビジュ(仏 bijou 装身具、ジュエリー)ではありません。十字架を常に身に着けることは、十字架が象徴するイエスの愛と聖心を、常に憶えることを意味します。マルグリット=マリは自身の胸、心臓のあたりに十字架を下げることで、自身の心臓をイエスのサクレ・クール(聖なる心臓)に重ね合わせています。
ルリケールのカバーに当たる円形メダイは、両面鳩目でルリケール本体にかしめ付けられています。鳩目を支点にし、回転させるようにカバーをずらすと、ルリケールが開閉します。ルリケールには絹布の一片が納められています。布は
5 x 6ミリメートルの四辺形で、鮮やかな紫色に染められています。聖遺物である布片は透明アクリルの覆いで保護されています。
西ヨーロッパの文化的伝統において、紫は黒の一種と見做され、服喪の色と考えられています。しかしながらキリスト教において、地上の死は天上に生まれることであり、むしろ喜ぶべきことです。現に諸聖人の祝日は、地上に生まれた日ではありません。聖人が亡くなった日、すなわち地上を去って天上に生まれ変わった日を、その聖人の祝日として祝います。マルグリット=マリの場合も、亡くなった日が祝日として祝われます。
本品では紫と金色が組み合わされています。紫は服喪の色であり、金色は天国の栄光を象徴します。紫と金色の組み合わせは、地上を去った聖女マルグリット=マリが、いまは天上にて神の愛と栄光に照らされていることを象徴的に表しています。
ルリケールのカバーに当たる円形メダイの裏側には、流麗な字体のフランス語で、「聖女の御遺体に触れた絹布」(Soie touchée aux ossement
de la Sainte)と刻まれています。ルリケール本体の裏側には「パレ=ル=モニアル巡礼記念」(souvenir de Paray)と書かれています。
本品は直径十六ミリメートル強と比較的小型ですが、五ミリメートル近い厚さ、五グラムの重量があって、ルリケールにふさわしい重厚さを有します。
本品は数十年前に制作された真正のヴィンテージ品(アンティーク品)ですが、経年に関わらず良好な保存状態です。聖遺物はメダイヨンに封入されたまましっかりと守られています。聖遺物を守るメダイヨンにも特筆すべき問題はありません。めっきがところどころで剥落していますが、肉眼で見る実物の状態は、写真よりもずっと綺麗です。浮き彫りは突出部分も磨滅せず、細部に至るまで制作時の状態を留めています。
16,800円 販売終了 SOLD
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