ギラス 本名ジャン=ロジェ・ラザール
Jean-Roger Lazard, dit Guilaz, 1909 - 1991


 ギラス(Guilaz)と名乗る芸術家ジャン=ロジェ・ラザール(Jean-Roger Lazard, 1909 - 1991)は 1909年9月17日、レミルモン(Remiremont グラン=テスト地域圏ヴォージュ県)に生まれました。アカデミー・ド・ラ・グランド・ショミエール(l'Académie de la Grande Chaumière パリ、モンパルナスにある美術学校。1904年に創立され、現在まで存続する)、アカデミー・ジュリアン(l'Académie Julian パリの美術学校。ウィリアム・ブグロー、トニ・ロベール=フルリ、ジュール・ルフェーブルらを教授陣に迎え、学生はローマ賞への応募及びサロンへの出展を保証されていた)、マルセイユ美術学校に学び、絵画、版画、彫刻、メダイユ彫刻と広範な分野で活躍しました。

 ギラスは 1946年から49年までペルピニャンの《ルシヨン独立芸術家展》(le Salon des Artistes Indépendants Roussillonnais)、1950年から58年までマルセイユの《造形芸術組合展》(l'Union des Arts Plastiques)、1965年から 71年までパリの独立美術家展(le Salon des Indépendants)、1970年にパリの秋季展(le Salon d'Automne)で作品を展示しています。また 1967年にパリのヴェルテル画廊(la Galerie Welter)で、1970年にパリのベルネーム・ジューヌ画廊 la Galerie Bernheim Jeune (サントノレ。マティニョン画廊 le Salon St Honoré Matignon)で、グループ展を開いています。

 版画に関しては、パリとニューヨークでも活躍した著名なイギリス人版画家スタンリー・ヘイター(Stanley William Hayter, CBE, 1901 - 1988)のアトリエでの修業後、パリのサロン・ドートンヌ及びチュイルリー宮のサロン、フランス国民美術協会(la Société Nationale des Beaux Arts)などで版画作品を展示しました。ギラスの作品群はフランス公文書館の版画室に収蔵されています。彫刻に関してはラヴェンナのビエンナーレ展に参加するとともに、モネ・ド・パリ(パリ造幣局)において数点のメダイユを制作しています。

 ギラスはチュイルリー宮サロン展会員(associé du Salon des Tuileries, 1938 - 40)、独立美術家協会会員(associé du Salon des Indépendants)、パリ近代美術館友の会会員(amis du Musée des Arts Modernes, Paris)、フランス版画家協会名誉会員(membre honorable de la Société des Peintres-Graveurs Français)です。ギラスは芸術分野での優れた功績により、レジオン・ドヌール・シュヴァリエ章を受けています。



 ギラス作美術メダイユ 《サント=オディル アルザスの守護聖人聖オディリア 直径 68ミリメートル》 小イスラエル・ファン・メッケネムの銅版画に基づく大型の作品 フランス 1985年





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