極稀少品 主の五つの御傷のシャプレ 重厚な茶色の黄楊製ビーズ 全長 37 cm


全長 37 cm

最も大きなメダイのサイズ 22.6 x 16.3 mm (突出部分を含む)


フランス  19世紀後半



 銅の合金製メダイと木製のビーズを使用した主の五つの御傷のシャプレ(ロザリオ)





 最初のメダイの一方の面には、受難に際して主イエズス・キリストが受けられた五つの傷、すなわち両手、両足、脇腹の傷が浮き彫りにされています。このうち脇腹の傷は、聖心に突き立てられた槍傷として表されています。メダイのもう一方の面には茨の冠を被ったイエスの横顔が彫られ、その周囲をフランス語の祈りが取り巻いています。

  Jésus ayez pitié de nous.  イエスよ、我らを憐れみ給え。

 ビーズは黄楊(つげ)でできています。古来永生を表す黄楊は、「キリストの勝利と栄光」「神との平和」の象徴でもあるゆえに、受難によって救世を達成し、その後復活し給うたイエス・キリストのシャプレにこの上なくふさわしい素材です。本品の黄楊製ビーズは艶やかな濃色で、ブロンズの鈍い金色との取り合わせに重厚感が漂っています。




 「主の五つの御傷のシャプレ」は環状部分に五連を有します。五つの連は大きなビーズで区切られますが、本品では十九世紀の多くの作例におけると同様、大きなビーズをすべてメダイに置き換えています。環状部分のメダイには、一方の面に一箇所の御傷、もう一方の面にイエスの横顔を浮き彫りにし、重複や遺漏無しに、連ごとに異なる傷を黙想できるように工夫されています。





 フランスの美術史家であり思想家でもあるルネ・ユイグ(René Huyghe, 1906 - 1997)は、1955年の著書「見えるものとの対話」("Dialogue avec le visible")において、昔の職人が手作業で作った実用品の美について考察しています。ルネ・ユイグによると、美しい実用品を作った昔の職人たちは、品物を美しく飾ろうとしたのではありません。すなわち、まず実用性を優先して品物を作り、仕上げの段階で装飾を加えたのではありません。昔の職人は機能と美しさを分けて考えずに品物を制作しています。そのような品物が持つ美は、その品物の本質と不可分一体であり、外からの付加物ではありません。

 私はこのシャプレもそのような品物のひとつであると思います。メダイは打刻によるものですし、線細工やエマイユなどの装飾技法も一切使われていませんが、簡素なたたずまいの中に崇高な美と精神性を感じます。





 本品は百年以上前のフランスで制作された真正のアンティーク・シャプレですが、保存状態は極めて良好です。特筆すべき問題は何もありません。





39,000円

電話 (078-855-2502) またはメールにてご注文くださいませ。




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