稀少な高級品 剣とオリーヴを掲げる福者ジャンヌ・ダルク 800シルバー無垢のメダイ 直径 15.7 mm


突出部分を除く直径 15.7 mm  最大の厚さ 1.9 mm

フランス  1909年



 フランスの守護聖人ジャンヌ・ダルクは 1909年4月18日、パリ司教座聖堂(ノートルダム・ド・パリ)にて、教皇ピウス10世 (1835 - 1914, 在位 1903 - 1914) により列福されました。これはその頃に制作された銀無垢の高級メダイで、小さめのサイズながらも最大2ミリメートル近い厚みがあり、手に取ると心地よい重みを感じます。





 メダイの表(おもて)面において、騎士の甲冑を着けた少女ジャンヌは、美しく整った横顔と、若い女性のつややかな髪を惜しみなく見せています。右手にはオリーヴの枝を剣に添えて持っており、剣とオリーヴの組み合わせは、力に裏付けられた平和、あるいは平和のうちにも警戒を怠らない姿勢を表します。

 ジャンヌは剣のガードがメダイの面と平行になるように保持しており、剣が十字架のシルエットを為しています。したがってこの図像は、十字架をオリーヴと組み合わせたものでもあり、「イエズスの受難によって達成された神との平和」という純粋に宗教的な意味をも、重層的に表しています。

 ジャンヌの甲冑には、胸の部分にフルール・ド・リス(百合文)が見えます。フルール・ド・リスはフランスの象徴であるとともに、三枚の花弁によって三位一体の神をも象徴します。したがって甲冑に刻まれたフルール・ド・リスは、胸のうちに神を抱(いだ)き、神の庇護を受けて戦う聖女ジャンヌの信仰心を表しています。

 ジャンヌの背後に、「福者ジャンヌ・ダルク」(Bienheureuse Jeanne d'Arc) とフランス語で書かれ、それぞれジャンヌの生年、ジャンヌが火刑に処された年であるふたつの年号、1412と1431が、その内側に記されています。

 上部の環に800シルバー(純度80%のシルバー)を示すフランスのホールマーク、及び銀製品工房のマークが刻印されています。またメダイの縁近くには OBC のサインがあります。





 メダイの裏面にはオリーヴと十字架の組み合わせを中心にして、これを囲むように、フルール・ド・リスをあしらった盾とオリフラム(軍旗)、及び殉教者の象徴であるナツメヤシの葉が配置されています。これらすべては雲の上、すなわち天上界に置かれています。


 このメダイはおよそ百年前にフランスで製作されたものですが、古い年代にもかかわらず極めて良好な保存状態で、最も突出した部分であるジャンヌの側頭部においても、柔らかな髪の流れがはっきりと判別できます。商品写真は実物を80倍の面積に拡大していますから、わずかな摩耗が判別できますが、実物を肉眼で見ると、新品同様のコンディションであることがお分かりいただけます。

 銀無垢のメダイは高価な品物でしたが、本品は銀を惜しみなく使い、小さいながらも肉厚に仕上げられています。第一次世界大戦の開戦前夜、フランス国民は後に「フランスの守護聖人」とされる少女ジャンヌの列福を国を挙げて歓迎しました。このメダイは時代の空気をよく映し、当時の状況の証しとなっています。





本体価格 12,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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