ブルターニュの聖アンナ サンタンヌ・ドーレ 19.6 x 14.1 mm


突出部分を含むサイズ 縦 19.6 x 横 14.1 mm

フランス  19世紀末から20世紀初頭



 聖アンナとマリアの母娘を表した透かし細工のメダイ。





 左右非対称の植物モティーフで囲んだアール・ヌーヴォー様式のデザインです。表面が磨滅してわかりにくくなっていますが、アンナの手前、左下(向かって右下)に幼いマリアが立っています。





 裏面にはフランス語で次の刻印があります。

  Souvenir de Sainte Anne d'Auray  サンタンヌ・ドーレ巡礼記念

 「サンタンヌ・ドーレ」(Sante-Anne-d'Auray) とはブルターニュ地域圏モルビアン県の村の名前、及びこの村にある同名のバシリカの名前です。サンタンヌ・ドーレのバシリカは、ブルターニュにおいて篤く崇敬される聖アンナの大巡礼地です。

 伝承によると、聖アンナは 1624年、当地の農夫イヴ・ニコラジク (Yves Nicolazic, 1591 - 1645) に対して何度も出現し、自分(聖アンナ)にゆかりの地である彼の村に、聖アンナに献じた礼拝堂を建設することを求めました。1625年3月7日、自身に対する聖アンナの出現を証明するために、ニコラジクは大勢の村人が見守る場で地中から一体の像を掘り出します。この像は後に当地のカプチン会の修道士たちによって手が加えられて聖アンナの像として認知されるようになり、やがてヴァンヌ司教は当地における聖アンナ崇敬と礼拝堂建設を許可しました。

 礼拝堂が建てられたニコラジクの村はサン=タンヌ=ドーレ (Sainte-Anne-d'Auray) と呼ばれて、聖アンナはブルターニュの守護聖人となりました。この地で毎年行われるパルドン祭はブルターニュのパルドン祭のなかでも最大の規模で、ルルドリジューに次ぐフランス第三の巡礼地となっています。


(下) ブルターニュのパルドン祭 1890年頃の彩色フォトグラヴュア 画面サイズ 23 x 18 cm 当店の商品です。






 本品はおよそ100年前のものです。聖女たちのシンプルな浮き彫りが古き良きブルターニュの素朴な気風を伝えるとともに、当時全盛期を迎えていたアール・ヌーヴォーのデザインを取り入れ、この時代ならではの聖品に仕上がっています。





12,800円 販売終了 SOLD

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