レモン・チュダン作 フルヴィエールの聖母 聖心を示すキリスト 「悔悛のガリア」のとても小さなメダイ 直径 10.3 mm


突出部分を除く直径 10.3 mm

フランス  1940年代頃



 一方の面にはリヨンのバシリカ「ノートル=ダム・ド・フルヴィエール」(Basilique de Notre-Dame de Fourviere) に安置されている「リヨンの聖母」を、もう一方の面には聖心を示すキリストを、それぞれ浮き彫りにしたメダイ。直径 1センチメートルという小さなサイズにもかかわらず、表裏ともたいへん優れた出来栄えです。





 一方の面には雲の上、天上にあって幼子イエズスを抱くリヨンの聖母を浮き彫りにしています。聖母子はともに戴冠し、首には十字架を懸けています。聖母の首には神とイエズスへの愛に燃える聖母マリアの汚れ無き聖心が懸けられ、聖母に倣うようにと見る者に呼びかけています。

 聖母子の前にはリヨンを象徴するライオン、背景にはふたつの建物が浮き彫りにされています。ふたつの建物はいずれも「ノートル=ダム・ド・フルヴィエール」(Basilique de Notre-Dame de Fourviere) のバシリカで、向かって左が西側ファサード、向かって右が東側からの眺めです。

 フルヴィエールの聖母に執り成しを求めるフランス語の祈りが、これらの図柄を取り囲むように刻まれています。

  Notre-Dame de Fourvière, priez pour nous.  フルヴィエールの聖母よ、我らのために祈りたまえ。





 上の写真は実物の面積を約 210倍に拡大しています。定規のひと目盛は 1ミリメートル、メダイの直径は 10ミリメートルです。このミニアチュール彫刻において、聖母子の頭部は直径 1ミリメートルに満たず、建物の高さも3ミリメートルほどに過ぎませんが、浮き彫りは恐ろしく精緻であり、細部に亙って実物どおりに再現されています。

 本品の浮き彫り「リヨンの聖母」は、彫刻家レモン・チュダン (Raymond Tschudin) の手による有名な作品です。ジャン=バティスト・エミール・ドロプシの息子であり、父と同じく優れたメダイ彫刻家であったアンリ・ドロプシ (Henri Dropsy, 1885 - 1969) は、1930年以来長年に亙り、パリの高等美術学校でメダイ彫刻科の教授を務めましたが、1916年に生まれたレモン・チュダンは、アンリ・ドロプシに師事して豊かな才能を開花させ、1945年のローマ賞を受賞しました。宗教をはじめとする様々なテーマの優れた作品を数多く生み出した彫刻家として知られています。


(下・参考画像) フルヴィエールの聖母 古い版画より








 もう一方の面には、衣を開いて聖心を示すキリストを精緻な浮き彫りで表しています。槍で突かれ、茨の冠に取り巻かれて血を流す聖心は、人知を絶する神の愛ゆえに激しい炎を噴き上げて燃えています。





 上の写真は実物の面積を約 210倍に拡大しています。定規のひと目盛は 1ミリメートルです。このミニアチュール彫刻において、キリストの顔は直径 2ミリメートルの円内に収まり、手のサイズも 2ミリメートルほどですが、キリストの柔和な表情と、聖心を指しつつ祝福を与える手の仕草によって、メダイユ彫刻家は不可視の「神の愛」を見事に形象化しています。





 本品の制作時期は第二次世界大戦期あるいは大戦終結から間もない頃です。表裏ともに「聖心」をテーマに制作されたこのメダイには、戦禍に苦しむフランスの人々が聖心、すなわち神の愛にすがる気持ちが強く表れており、19世紀半ばから続く精神的運動、「悔悛のガリア」(GALLIA POENITENS) の系譜に連なる作品であることがわかります。

 本品は半世紀以上も前のものですが、たいへん優れた保存状態で、いずれの面にも磨滅はほとんど見られません。真正のヴィンテージ品ならではの美しいパティナ(古色)が、メダイ全体を被っています。





4,500円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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