ルルドの聖母とベルナデット 細密インタリオ風のカボションガラス ブリュ・マリアルと金色のペンダント 29.5 x 21.8 mm


突出部分を含む縦横のサイズ 29.5 x 21.8 mm  最大の厚さ 6.8 mm



 青紫と金色の対比が美しい聖母のペンダント。数十年前のフランスで制作された品物です。





 中央のストーンは無色透明ガラスのカボションで、すみれ色がかった青の塗料により、切子風の効果を出しています。カボションの上面から鑑賞することを考えて、情景はインタリオ(intaglio 像を窪ませる浮き彫り。カメオの逆)となっています。写真にうまく写っていませんが、カボションの下端に近いところにはファセット・カットが入っています。





 ここに彫られているのはルルドの岩場に出現し、ベルナデットに名を問われた聖母が、「無原罪の御宿り」を名乗る場面です。手首にロザリオを掛けた聖母は、胸の前に手を合わせ、「わたしは無原罪の御宿りです」と名乗っています。ベルナデットはヴェールを被り、手にロザリオを持ち、聖母の前に跪いています。ベルナデットの足下にはそろえて脱いだ靴と薪の束が置かれ、聖母とベルナデットの間には、新しく湧き出した泉の水が小さな流れとなっています。

 インタリオを彩る青色は、ウルトラマリン(ラピス・ラズリの青)に似て、すみれ色がかっています。これはフランス語で「ブリュ・マリアル」(bleu marial)、英語で「マリアン・ブルー」(Marian blue) と呼ばれる「マリアの青」です。光源の種類にもよりますが、実物は商品写真よりも紫色がかって見えます。





 ガラスのカボションは四本の爪できちんとプロング・セット(爪留め)されています。各プロングの先端部分は可愛らしいハート形になっています。またペンダントは二本の針金を編んで作った枠に縁どられています。上の写真は露出を抑えて撮影しているうえに大きく拡大していますので、腐食によりめっきが点状に剥がれているのがわかりますが、肉眼で実物を見るとまったく綺麗です。

 すみれ色は謙遜を、金色は天上の栄光を象徴します。本品はカボションをすみれ色がかった青で彩ることにより、悲母(優しい母)であるマリアが人々を憐れんでルルドに現れ給うたことを表すとともに、カボションを金の枠で囲むことにより、「天の元后」であるマリアを讃えています。





 本品は高価な素材を使った品ではありませんが、手を抜かずしっかりと丁寧に制作されています。大きめのペンダントはどんな服装のときもよく映えますが、ファセット・カットではなくカボションですので、派手すぎることは決してありません。商品の実物は写真よりも美しく、必ずご満足いただけます。





本体価格 11,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。



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