稀少品 「ミニェの奇蹟」 1826年12月17日 空中に出現した光の十字架


124 x 82 mm

フランス  19世紀



  

 1826年12月17日、フランス西部の小村ミニェ(Migné ポワトゥー=シャラント地域圏ヴィエンヌ県)で、野外に立てる大型の十字架、クロワ・ド・ミシオンの建立式にミニェと近隣の村人たちが集まり、説教師の話に耳を傾けていたところ、光り輝く十字架が空中に出現しました。本品はこのミニェの奇蹟を描いた聖画で、ミニェと同じヴィエンヌ県にあるポワチエの版元、ボナミ (Bonamy, éditeur pontifical, Poitiers) が刷ったものです。





 表(おもて)面には、ミニェと近隣の村から集まった2000人もの人々の頭上に、光り輝く十字架が浮かんでいる様子を、非常に細かいオー・フォルト(エッチング)によって描いています。聖堂の手前には、新しく建てられたクロワ・ド・ミシオンと、その基壇上に立つ説教師たちが見えます。群衆のうち、ある者は跪(ひざまず)き、ある者は立ったまま手を合わせ、ある者は驚きのあまり両腕を挙げて、この驚異を見守っています。

 聖画の下にはフランス語で「ミニェ」(Migné)、「1826年12月17日夜5時、光り輝く十字架の御出現」(Apparition d'une Croix lumineuse) と書かれています。絵のすぐ下の左右には、「教皇庁御用達 ボナミ書店 ポワチエ」 (Bonamy, éditeur pontifical, Poitiers) と書かれています。





 裏面には、フランス語で「ミニェ巡礼記念」(Souvenir de Migné)、「十字架の御出現」(Apparition de la Croix) と書かれた下に、次の説明文があります。

    Le 17 Décembre 1826 a 5 h. du soir, par un ciel très pur, plus de 2.000 personnes venues pour la plantation de la Croix du Jubilé ont vu pendant une demi-heure une Croix lumineuse longue de 40 mètres, parfaitement régulière, immobile, horizontale à une hauteur d'environ 35 mètres au dessus de l'emplacement de la nouvelle Eglise de Migné, qui a été élevée en memoire de ce prodige. 1826年12月17日の夜5時頃、天気は快晴であった。聖年の十字架の建立式に集まった2000人以上が、半時間のあいだ、光り輝く十字架を目撃した。十字架の長さは約40メートルで、完全な形をしており、ミニェの新聖堂が建つ上空およそ35メートルに、位置を変えることなく、水平に浮かんでいた。新聖堂はこの奇蹟を記念して建てられたものである。


 上の説明文では、ミニェのクロワ・ド・ミシオンは「聖年の十字架」(la Croix du Jubilé) と書かれています。全カトリックの聖年は 1826年ではなく、前年の1825年でしたが、ミニェのクロワ・ド・ミシオンは、ミシオンの記念と、1825年の聖年の記念を兼ねていたのでしょう。本品の保存状態はたいへん良好で、特筆すべき問題は何もありません。ミニェの奇蹟は地元以外では忘れ去られてしまいました。この出来事を描いたアンティーク聖画も、入手はほとんど不可能な稀少品となっています。





4,200円 販売終了 SOLD

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