天上の智慧と聖母の青 アクアマリン色のストラスと銀の台座 大きめサイズのクロワ・ド・クゥ フランス製ヴィンテージ 53.0 x 33.8 mm


突出部分を含むサイズ 縦 53.0 x 横 33.8 mm

フランス  20世紀前半または中頃



 20世紀半ばのフランスで制作されたクロワ・ド・クゥ。「クロワ・ド・クゥ」(croix de cou) とはフランス語で「首の十字架」という意味で、首に懸ける十字架形ペンダントを指します。「クロワ・ド・クゥ」はキリスト教の信心具に起源を有しつつ、装身具としての性格が強い品物です。





 フランスのクロワ・ド・クゥにはストーンを並べて十字架形を構成した意匠が時折見られますが、本品は類品に比べて大きめで、縦 53ミリメートル、横 33ミリメートルのサイズがあります。銀色のクロワ・ド・クゥは大抵の場合ベースメタルに銀をめっきしていますが、本品の金属部分は銀無垢(ぎんむく)、すなわちめっきではない銀製で、外付けされた吊り輪の裏側に "830" のホールマークが刻印されています。830/1000(830パーミル、すなわち83パーセント)は、昔の北欧製ジュエリーに使用されていた銀の純度です。本品はフランスにあったものですが、もしかすると北欧製かもしれません。





 本品のストーンはストラス(仏 strass)すなわちラインストーン(英 Rhinestone)で、綺麗なアクアマリン色のクリスタル・ガラス(鉛ガラス)にシザーズ・カットを施しています。カットは型への流し込みによるものではなく、ひとつひとつのストラスを手作業で研磨しており、個々のストラスのサイズと厚みに差があります。またストラスの裏側には箔が張られることが多いですが、本品には箔が張られていません。しかしながら各ファセットの角度は熟練の宝石職人によって適切にコントロールされているため、どのストラスも光を美しく反射しています。

 長方形のストーンは「エメラルド・カット」が施される場合が多いですが、本品のストラスには「シザーズ・カット」が施されています。「シザーズ・カット」は「エメラルド・カット」に比べてクラウン側、パヴィリオン側ともファセット(面)が多く、きらきらと華やかに輝きます。

 本品は十字架横木の向かって左端にプロング(爪)の破損があり、補修されています。またこの箇所のストラスは、裏側の一箇所に欠けた部分があります。たいていのアンティーク品には何らかの瑕疵(きず、欠点)がありますが、本品の場合は普通に見てもまず気付きません。しかしながら予(あらかじめ)め知って見れば肉眼で見える瑕疵で、神経質な方は気になるかもしれません。小さな事が気になる方には本品をお勧めしません。





 本品のストラスはアクアマリンのように明るい青色です。青は空の色であるゆえに、天上界または神を象徴します。キリスト教の象徴体系において、青は智慧を表します。青は聖母の衣の色でもあります。ヨーロッパにおける青の文化史については、こちらの解説ページをご覧ください。





 本品は数十年前のフランスで制作された真正のアンティーク品(ヴィンテージ品)ですが、古い物であるにもかかわらず、十分に良好な保存状態です。ストラスの色は淡いブルーですので、モノトーンの服装にも良く似合います。





11,800円

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