燃え立つ愛のクロワ・ド・クゥ ブロンズに赤のストラス 32.4 x 23.0 mm


突出部分を含む十字架本体のサイズ 縦 32.4 x 横 23.0ミリメートル (可動式のバチ環を除く)

フランス  1930年代



 伝統的な意匠に基づき、1930年代頃のフランスで制作されたクロワ・ド・クゥ。「クロワ・ド・クゥ」(仏 croix de cou)とはフランス語で「首の十字架」、すなわち首に掛ける十字架のことで、キリスト教文化を背景としつつ、信心具というよりも装身具としての性格が強いペンダントです。「クロワ・ド・クゥ」は広義の「クロワ・ジャネット」(仏 croix jeannette ジャネット十字)に含まれます。





 本品の材質はブロンズに金めっきを掛けてあり、十字架の縦木と横木に十一個のストラスを並べて接着しています。現代のストラスはブリリアント・カットを施されていますが、本品のストラスは二十世紀前半以前に用いられたシングル・カットです。十字架上部の環に工房の刻印があります。

 ストラスやロック・クリスタル(無色の水晶)、アメシスト等を並べるのは、フランス製クロワ・ド・クゥの伝統的意匠です。横木の両端及び縦木の下端にある小さな膨らみは、イエス・キリストが福音書において三度流し給うた涙を表します。





 ストラスを接着して留めると、経年によって接着剤が劣化し、しばしば石落ちが起こります。それゆえ接着して止められたヴィンテージ品のストラスを、当店ではいったん外して接着し直します。しかしながら本品はすべてのストラスが非常に強く接着されていて、外すことができませんでした。また将来的にストラスが紛失されたとしても、ラウンド・カットのストラスは市販のものがいつでも容易に入手できますから、心配はいりません。





 ストラスの色を写真でうまく再現できませんが、ルベライトのように深みがある美しい赤色です。燃えるような赤は愛を象徴する熾天使の色であり、十字架を飾るのにふさわしい色彩です。古代から中世の西ヨーロッパにおいて、赤は最も高貴な色でした。ローマ人はルベライト、ガーネットルビースピネル等、赤い宝石を「カルブンクルス」(羅 CARBUNCULUS)と呼びました。カルブンクルスは「カルボー」(羅 CARBO 炭)に縮小辞「ウンクルス」(-UNCULUS)が付いた語で、「小さな炭火」という意味です。ストラスの中でチカチカと光る赤色は、ペンダントを身に着ける女性を見守る神の愛を表すとともに、女性の心に燃える愛をも表します。





 本品はおよそ八十年前のフランスで作られた真正のアンティーク品ですが、保存状態は良好です。ストラスはすべて揃っています。特筆すべき問題は何もありません。





5,800円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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