極稀少品 イエズス会の証紙付き 《第二級聖遺物 尊者クロード・ド・ラ・コロンビエール神父 64 x 29 mm》 福者マルグリット=マリの導き手 フランス 1901 - 1920年



 マルグリット=マリ・アラコック(Ste. Marguerite-Marie Alacoque, 1647 - 1690)とともに聖心への信心を広めたイエズス会の司祭、クロード・ド・ラ・コロンビエール神父(St. Claude de la Colombière, 1641 - 1682)の聖遺物。ド・ラ・コロンビエール神父の列福を願うイエズス会の司祭たちが、神父の執り成しによって恩寵が得られたとの報告を数多く集めるべく、第二級聖遺物を携帯可能なルリケールとしたものです。

 紙包みの表(おもて)面には、次の言葉がフランス語で記されています。

     Parcelle de la soie dans laquelle ont été enveloppés des ossements du Vénérable Père CLAUDE DE LA COLOMBIÈRE, SOCIETATIS JESU, directeur de la Bienheureuse MARGUERITE-MARIE, Apôtre de la dévotion au Sacré-Cœur de Jésus, décédé saintement à Paray-le-Monial le 15 février 1682.    尊者クロード・ド・ラ・コロンビエール神父の亡骸を包んでいだ絹の小片。イエズス会のド・ラ・コロンビエール神父は、福者マルグリット=マリの導き手にして、イエスの聖心に対する信心の使徒であった。神父は 1682年2月15日、パレ=ル=モニアルにて、聖性の薫りのうちに亡くなった。





 聖徳の誉れ高き故人がカトリック教会によって聖人と認められることを、列聖されると言います。故人の列聖を願う人々は、故人に関連する物品を信徒に配り、故人の執り成しを願って祈るように、信徒たちに依頼します。天へ召された故人はいまや神のそばにいるわけですが、もしも故人に祈ってその祈りがかなうならば、故人による執り成しを神が嘉(よみ)し給うた徴(しるし)と見做すことができます。かかる実例を集めて列聖の可能性を高めるために、本品のような聖遺物が配られたのです。

 クロード・ド・ラ・コロンビエール師が属していたのは、イエズス会のパレ=ル=モニアル修道院です。パレ=ル=モニアルを管轄するのは、オータン大司教区です。クロード・ド・ラ・コロンビエール師の列聖に至る調査は 1874年12月7日から 1876年3月4日までオータンで行われ、1880年1月8日、教皇レオ八世の署名によって、ローマに引き継がれました。ド・ラ・コロンビエール師の全般的聖徳(仏 la réputation de Santeté et les Vertus en général)に関する調査は 1888年6月6日に、師の聖徳が表れた個別的事例(仏 les Vertus en particulier)の調査、及び師が書き残した物の内容調査と承認(仏 l'examen et l'approbation des Ecrits)は 1897年1月28日に、それぞれ完了しました。次にド・ラ・コロンビエール師における聖性の卓越性(仏 l'Héroïcité des vertus)が四度に亙る枢機卿会議で検証されましたが、師がイエズス会の全会則を遵守していたことは、当時既に福者とされていたマルグリット=マリが証言する通りでした。それに何よりも主イエス御自らが、師を「忠実なるしもべにして完全なる友」と呼び給うたことによっても、師の卓越した聖徳は明らかでした。以上の手続きを経て、1901年8月11日、教皇レオ十三世はクロード・ド・ラ・コロンビエール師に尊者の称号を認めました。


 聖徳を慕われつつ世を去った司祭や修道士、修道女、俗人は、執り成しを願う祈りが効果を発揮した実例が集まり、カトリック教会の調査が始まると、最初にセルヴィトゥール・ド・デュ(仏 Serviteur/Servante de Dieu 神のしもべ)、次にル・ヴェネラブル(仏 le/la Vénérable 尊者)という称号が付くようになります。ル・ヴェネラブルはル・ビャンウル(仏 le Bienheureux, la Bienheureuse 福者)の前段階、ル・ビャンウルはサン(仏 Saint/Sainte 聖人)の前段階です。

 本品に刷られた文言において、クロード・ド・ラ・コロンビエール師はル・ヴェネラブル・ペール(仏 le Vénérable Père 尊者なる神父)と呼ばれています。クロード・ド・ラ・コロンビエール師は教皇レオ十三世によって 1901年8月11日に尊者とされ、ピウス十一世によって 1929年6月16日に列福されました。いっぽう本品の文言において、マルグリット=マリはビャヌールーズ(仏 la Bienheureuse 福者)と呼ばれています。マルグリット=マリは教皇ピウス九世によって 1864年9月18日に列福、ベネディクトゥス十五世によって 1920年3月13日に列聖されました。したがって本品の制作年代は 1901年8月から 1920年3月までの間ということになります。





 本品聖遺物は無酸紙に包まれていますので、一見したところそれほど古いものとは思えない良好な保存状態ですが、実際にはおよそ百年ないし百二十年前の物です。クロード・ド・ラ・コロンビエール師は現在では聖人ですが、本品が制作された時代には未だ尊者であり、信徒に配られた同師の聖遺物として、本品は最も初期に属します。一般に聖遺物は聖人のものが大部分で、福者のものは珍しいといえます。尊者の称号を記した本品はさらにその前段階に制作されており、めったに目にすることができない品物であるといえます。

 本品は聖者の遺体と直接触れ合った第二級聖遺物で、簡易な紙包みに封入された絹布片が紙越しにはっきりと蝕知できます。紙包みの裏側は一方の端が反対側の袋状部分に深く差し込まれて糊付けされ、イエズス会の紋章で封緘されています。





 上の写真は本品を男性店主の手に乗せて撮影しています。女性が本品の実物をご覧になれば、写真で見るよりも一回り大きなサイズに感じられます。

 本品は単に遺体に触れさせた布ではなく、ド・ラ・コロンビエール神父の遺体が移葬前にくるまれていた絹布の一片です。筆者(広川)は切断前の絹布の大きさを知りませんが、ただ一枚の布から採る以上、絹布片の数は限られています。ド・ラ・コロンビエール神父の聖遺物はもともと数が少ないですが、古い年代の聖遺物は特に珍しく、手に入ることはめったにありません。


 本品は百年以上前に封印されたものですが、紙包みには良質の無酸紙が使われており、まったく劣化の無い良好な保存状態です。紙包みの四隅のうち一か所に小さな切れ込みがありますが、中身にはまったく影響が無く、聖遺物はしっかりと守られています。





本体価格 18,800円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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