≪原画の作者について≫
シャルル・フランソワ・ジャラベール(Charles Francois Jalabert, 1819 - 1901)は南フランス、ニームに時計宝石職人の息子として生まれました。ニームの美術学校で3年連続して最優秀作品に選ばれ、1838年からはパリの美術学校(L'Ecole
des Beaux-Arts)に移ってポール・ドラロシュ(Paul Delaroche, 1797 - 1856)に学びます。
1841年のローマ賞絵画部門では二位となり、惜しくも大賞を逃しましたが、 1843年に開催されたニーム美術協会(Les Amis des Arts
à Nîmes)の第一回展覧会では≪オイディプスとアンティゴネー≫で金賞を獲得したほか、フランス美術界の多数の賞に輝いています。
ジャラベールは都会の女性から田舎の少女まで、女性の魅力を最大限に引き出す肖像画、風俗画の名手です。彼の作品はパリの美術専門出版社であるグピル(Goupil & Cie)から数々の美しい版画として出版され、人気を集めました。
≪この版画について≫
ヴィッラネッラ(VILLANELLA)と表題のついた作品。イタリア語でヴィッラネッラとは村娘のことであり、古い牧歌の形式を指すイタリア詩学の用語でもあります。
素朴な村の少女が柔らかい日差しの中で編物をしながら物思いに耽っています。彼女の薬指には指輪がはめられています。恋人のことを思いながら、彼が身につける物を編んでいるのかも知れません。背景の青空と明るい日の光が、輝くように清潔で健康的な少女の美しさを強調しています。
当店では無酸のマットと無酸の挿間紙を使用し、美術館水準の保存額装を提供しています。上の写真は額装例で、外寸 40 x 31センチメートルの木製額に、緑色ヴェルヴェットを張った無酸マットを使用しています。上の写真に写っている二通りの額装は、いずれも
24,800円です。
額の色やデザインを変更したり、マットを替えたりすることも可能です。無酸マットに張るヴェルヴェットは赤や青、ベージュ等に変更できますし、ヴェルヴェットを張らずに白や各色の無酸カラー・マットを使うこともできます。
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