1921年に発売して以来、今日まで存続しているパーカー社の最高級万年筆、デュオフォールド(DUOFOLD)。本品は琥珀(こはく)色のモデルで、ペン軸とキャップに透明感のあるブラウンの硬質樹脂を使用して美しいモザイクとし、両端を黒で引き締めています。
デュオフォールドには二つのサイズ、インターナショナルとセンテニアルがあり、本品はより大きなサイズのセンテニアル・シリーズのものです。下の写真はインターナショナルとセンテニアルのサイズを比較したもので、上がインターナショナル、下がセンテニアルです。
ペン先は十八カラット・ゴールド(純度 750/1000の金、十八金)でできており、部分的にプラチナめっきが施されています。ペン先をモティーフにデザインしたデュオフォールドのマーク、"DUOFOLD"
"PARKER" "18K 750"の美麗な刻印が施されています。
ペン先の種類はエクストラ・ファイン(XF 極細)です。日本語の筆記においては画数が多い漢字を多用しますので、細い文字用のペン先が適しています。
ブラインド・キャップ(ペン先と反対側の端)には、パーカーの社名とマーク、イギリス製であることを示す "MADE IN U.K."
の刻印があります。
キャップはネジ式で、パーカー社の矢のマークを模(かたど)ったクリップを取り付け、二本のリングを嵌め込んでいます。
キャップ先端にはデュオフォールドのマークのメダルを嵌め込んでいます。キャップ先端のメダル、クリップ、キャップとペン軸のリングは銅製で、23カラット・ゴールドめっきが施されています。