「親指の聖母」(Madonna del dito) の愛称で知られる悲しみの聖母像を手描きのエナメル画にした古いメダイ。聖母はヴェールを深く被り、目を下に向けて、ひとり悲しみに耐えています。有名な作品とは左右が逆になっていますが、同じ画家による作品として、こちら向きのものも伝わっています。
エナメル画は透かし細工のブロンズ製メダイに描かれ、焼き付けられています。実物を20倍の面積に拡大した商品写真で見ると、ずいぶんと素朴なタッチの絵であるように思えますが、メダイの実物は小さなものですので、十分に鑑賞に堪える仕上がりです。可愛らしいサイズの一点物。百年近く前のものとしては、十分に良いコンディションです。