シャルル・ドヴェルニュ作 サンタンヌ・ドーレとモン=サン=ミシェル ブルターニュの小さなメダイ 直径 12.0 mm
突出部分を除く直径 12.0 mm
フランス 19世紀末から20世紀初頭
北フランス、ブルターニュのふたつの聖地、サン=タンヌ=ドーレ (Sainte-Anne-d'Auray) と モン=サン=ミシェル (Mont-Saint-Michel) のメダイ。打刻によって量産されたものではなく、小さなサイズながらも一枚ずつ丁寧に鋳造された高級品です。
一方の面には、幼いマリアを伴ったサン・タンヌ・ドーレ(オーレの聖アンナ)を浮き彫りにします。ふたりの聖女のプロポーション、顔と冠、手足のポーズ、衣の襞に至るまで、サン=タンヌ=ドーレのバシリカに安置されている聖像を忠実に再現していますが、この商品写真はメダイの実物を70倍以上の面積に拡大しています。実際のサイズは、聖アンナの身体の幅が約2ミリメートル、マリアの体の幅は約1ミリメートルしかありません。
この人間業とも思えない浮き彫りは、フランスの彫刻家シャルル・ドヴェルニュ (Charles Desvergnes, 1860 - 1929)
の作品です。シャルル・ドヴェルニュは幼時から才能を表した早熟の天才で、わずか15歳でパリ高等美術学校 (Ecole Nationale Superieure
des Beaux-arts, ENSB-A) に入学を許され、1887年にローマ賞2等、1889年に同1等を獲得しました。
寄り添うようにして立つふたりの聖女を囲んで、聖アンナに執り成しを求める祈りの言葉がフランス語で書かれています。
Saint Anne d'Auray, priez pour nous. サン・タンヌ・ドーレよ、我らのために祈りたまえ。
メダイのもう一方の面には、竜の姿の悪魔に止めを刺す大天使ミカエルが浮き彫りにされています。大天使の左側には修道院の列柱、右側には「クイス・ウト・デウス」(QUIS UT DEUS 神の如きもの)の文字が刻まれています。
「クイス・ウト・デウス」は、「ミカエル」(MICHAEL) というへブル語の名前をラテン語に訳したものです。
神に愛された光の天使ルキフェルが、神に背いてサタンとなったのとは対照的に、天の全軍の将であるこの大天使が神の意思に逆らうことは決してありません。それゆえにこの大天使は、ミカエル、すなわち神の如きものと呼ばれているのです。
本品は百年以上前にフランスで製作された真正のアンティーク品です。突出部分が磨滅して丸みを帯びていますが、商品写真は実物の面積を70倍以上に拡大しており、実物を肉眼で見ると充分に良好なコンディションであることがおわかりいただけます。この程度の軽い摩耗はアンティーク品ならではの味わいとしてお楽しみください。
5,800円 販売終了 SOLD
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