1925年に列聖されたフランスの守護聖女、幼きイエズスの聖テレジア(リジューの聖テレーズ)のゆりかご用メダイ。
左右対称の幾何学図形で構成したアール・デコ様式のプラスティック製台座に、打ち出し細工によるブロンズ製メダイを嵌め込んであります。聖女テレジアは薔薇の咲きこぼれるクルシフィクスを胸に抱いていますが、定型化した図像とは異なり、このメダイの彫刻家によるオリジナルの図像となっています。クルシフィクスを抱くテレジアは、祈りのポーズで両手を合わせ、天に眼を向けて最愛の神と対話しています。このテレジアの姿は、若き母が産まれ来る幼子の健康と幸福を願い、メダイをゆりかごの上に掛けて祈る姿でもあります。聖女の左肩あたりに、彫刻家デュメ
(Dumay) のサインが刻まれています。
古いメダイであるにもかかわらず、問題無いコンディションです。