左右にずらして開くことができるロケット型のメダイ。膨らみを持った鐘の形をしており、両面とも同じ模様がインタリオ(陰刻)で表されています。メダイを開くと楕円形の窪みがあり、一方には聖心を示すイエズス・キリストが浮き彫りにされています。もう一方にはパリ、モンマルトルにあるサクレ・クールのバシリカが浮き彫りにされ、下部に「モンマルトル」(MONTRARTRE) という文字が添えられています。
このメダイはモンマルトルのバシリカが完成して間もない1910 - 20年代頃のものですが、ロケット内部に保護されているキリストとバシリカの浮き彫りはもちろんのこと、インタリオによる外側の模様も、まったく磨滅することなく新品同様の状態で残っています。百年近く前のものとしては、非常に良いコンディションです。