通常の聖心のイエスではなく、いばらの冠をかぶった受難のイエスを刻んだモンマルトルのバシリカのメダイ。
表(おもて)面には、ローマ兵たちに緋色または紫色のガウンを着せられ、いばらの冠をかぶせられ、笏(王杖)に擬した葦の棒を持たされて侮辱を受けるイエスの姿が刻まれています。「エッケ・ホモー (ECCE HOMO)」と呼ばれるこの図像は、柔和な表情で聖心を示す姿にも増して見る者の心を揺り動かし、神の愛を強く思い起こさせます。
もう一方の面には鐘楼を含むバシリカの全景が刻まれ、フランス語で「サクレ・クール(聖心)のバシリカ、モンマルトル」 (Basilique de
Sacré-Cœur, Montmartre) と書かれています。