十字架の形をしたプラハの幼子イエズスのアルミニウム製メダイ。
一方の面には「プラハの幼子イエズス」が中心に浮き彫りにされ、その周囲にフランス語で次の言葉が記されています。
Saint Enfant Jésus, bénissez-nous. 聖なる幼子イエズスよわれらを祝福したまえ。
周囲の突出部分には次の言葉がラテン語で記されています。
ET VERBUM CARO FACTUM EST. そして言葉は肉となった。
V.R.S. (VADE RETRO SATANAS.) 悪魔よ、退け。
「そして言葉は肉となった」は、ヨハネによる福音書1章14節の言葉です。「悪魔よ、退け」は、イエズスが福音書において病者を癒す際の言葉で、司祭が悪魔祓いを行うときに使われます。
もう一方の面にはイエズスを表すギリシア語のモノグラム、イオタ・エータ・シグマ (IHS) の周囲に、フランス語で次の言葉が記されています。
Croisade de l'Enfant Jésus de Prague プラハの幼子イエズスのクロワザード
クロワザードとは十字軍のことですが、ここではプラハの幼子イエズスへの信心を振興する運動、キャンペーンというほどの意味です。周囲の突出部分には次の言葉がラテン語で記されています。
REX SUM EGO. 我は王なり。
VIVAT JESUS. イエズスの生き給わんことを。
A. R. T. (ADVENIAT REGNUM TUUM.) 主の御国の来たらんことを。
AVE MARIA. アヴェ、マリア。
「主の御国の来たらんことを」は、マタイ伝6章およびルカ伝11章にある主の祈りの言葉です。「イエズスの生き給わんことを」は、フランソワ・ド・サール(フランシスコ・サレジオ St. Francois de Sale, 1567 - 1622)の言葉です。