片方の面にピウス 11世の肖像、もう片方の面に聖体を描いた円形のメダイ。
ピウス11世を浮き彫りにした面は、教皇の柔和な横顔を囲んで、次のラテン語が記されています。
PIUS XI PONTIFEX MAXIMUS 教皇ピウス11世
もう片方の面には聖体と聖杯、および聖体パンの原料である小麦と、ワインの原料であるブドウが浮き彫りにされています。麦粒とブドウはキリストの象徴でもあります。聖体にはイエズスを表すギリシア文字のモノグラム、イオタ、エータ、シグマと、十字架が刻まれています。
聖杯のもとには十字架を持った神の子羊 (AGNUS DEI アグヌス・デイ アニュス・デイ) の姿が見えます。神の子羊は生贄(いけにえ)、犠牲獣であり、人間の罪を贖(あがな)うために十字架にかかり給うたイエズス・キリストを表します。これらの図像を囲んで、次のイタリア語が記されています。
XXVIo Congresso Eucharistico - MCMXXII Roma 第26回聖体大会 1922年 ローマ
このメダイは 90年前のものとしては良好なコンディションです。突出部分の銀が剥げている程度で、細部は摩滅せずによく残っています。