20世紀初頭頃のものと思われるクラシカルなメダイ。子供が初めて聖体拝領を受けた記念のメダルで、吊り輪に800シルバーのホールマーク(イノシシの頭)が刻印されています。
片方の面には聖体と聖杯、および聖体パンの原料である小麦と、ワインの原料であるブドウが線刻されています。麦粒とブドウはキリストの象徴でもあります。聖体容器あるいは聖杯には金めっきが施され、聖体には十字架が刻まれています。
初聖体の記念メダイをはじめ、ほとんどのメダイは鋳造により制作されています。800シルバーのメダイは高級品ですが、このメダイはビュランを使って手作業でエングレーヴィングを施してあり、とりわけすばらしい工芸品といえます。
裏面には初聖体を受けた少女の名前(ルネ・フロォ Renée Frault)が流麗な字体で刻まれています。
およそ 100年前の古いメダイであるにもかかわらず、麦の穂先のような極細の線刻に至るまでよく残っています。たいへん良いコンディションです。