美術メダイユ制作の注文主はフランス共和国政府、外国政府、企業、個人などさまざまですが、なかでも「フランスメダイユ愛好会」(La Société
des Amis de la Médaille Française, SAMF) は、メダイユ彫刻家の最も有力なパトロンとしてその芸術活動を支えました。メダイユの制作枚数は作品によって異なりますが、SAMFが発注した作品の場合、合計枚数はおおむね120枚足らずです。内訳はブロンズ製のものが約70枚、銀製のものが約40枚、法律に基づいて国有となるものが4枚、作者である彫刻家に授与されるものが2枚です。