佐藤 恵美 メゾチント 「ラ・ルーチェ 愛の光」 Emi Sato, "La luce", 28 x 38 mm, mezzotint on paper


印画(版画の画面)のサイズ  縦 28 x 横 38 mm

サポート(版画を刷ってある紙)のおおよそのサイズ  縦 14 x 横 13 cm



 可愛らしいサイズの多色メゾチント。少し上目遣いの白い長毛猫を、横長の画面に描きます。





 イタリア語ルーチェ(伊 luce 光)の語源はラテン語ルクス(羅 LUX 光)で、ルクスの語幹及び語根はルク(luc-)です。一方、ラテン語のルーナ(羅 LUNA 月)はルクナ(lucna)が縮約した語で、「明るい天体」が原意です。月の明るさは満月であっても太陽の九パーセントほどですが、太陽を差し置いて月を「明るい天体」と名付けたのは、夜空に輝く月の明るさが太陽よりも却って印象深いせいでしょう。

 中世以前のヨーロッパでは、視覚は眼光によって成立すると考えられていました。人間を含めて動物の眼はサーチライトのように光を発しており、それに照らされた物体が視覚に捉えられると考えていたのです。現代の科学知識から見るとずいぶん奇妙な説に思えますが、猫のようにタペタム(輝膜)が発達した動物の眼が光を効率的に反射する様子を見ると、昔の人の勘違いにも同感できるような気がします。

 猫の目は光を発しませんが、あたかも理想的なカットを施されたダイヤモンドのように美しく輝きます。この作品の猫は瞳孔が開いているので、きっと愛を籠めて飼い主を見上げているのでしょう。月のように穏やかで明るい愛の眼差しを注がれて、飼い主はなんと幸せなことでしょうか。





 当店ではお客様のお好みに合わせまして、額の変更、マットの変更のご相談に応じます。

 写真に写っている額はインチサイズ(255 x 203 mm)です。ご注文いただいた時点で写真の額が在庫していない場合、同等クラスの他の額をご用意いたします。「ラ・ルーチェ 愛の光」のサポート(用紙)全体のサイズは、余白を含めておよそ 14 x 13センチメートルです。用紙の余白を切除しても構わなければ、もっと小さな額も使用できます。





 上の写真に写っているマットには、若草色のベルベットを張っています。若草色のほか、ワイン・レッド、菫色がかったブルー、明るいベージュ、黒のベルベット張りマット、及びベルベットを貼らない白色マットまたはカラー・マットも、同価格にてご用意できます。この額を使用する場合、額、マット、工賃を含む額装済み本体価格は 21,800円です。





 マットの色を変更しても価格は変わりませんが、額の種類を変えると値段が変わる場合があります。上の写真の額はイタリア製の棹で制作しています。この額を使用した場合、額装済み本体価格は 24,300円となります。





電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




佐藤恵美 商品種別表示インデックスに戻る

20世紀以降の美術工芸品 一覧表示インデックスに戻る


美術工芸品 商品種別表示インデックスに移動する



アンティークアナスタシア ウェブサイトのトップページに移動する




Ἀναστασία ἡ Οὐτοπία τῶν αἰλούρων ANASTASIA KOBENSIS, ANTIQUARUM RERUM LOCUS NON INVENIENDUS