ピエール・ルノワール作 書き物をする女性 アール・ヌーヴォーの美麗メダイユ ブロンズ製
メダイユの直径 50.2 mm 厚さ 最大 4.3 mm 重量 50.5 g
フランス 1910年代
およそ100年前のフランスで制作されたアール・ヌーヴォー様式の典雅なメダイユ。彫刻家ピエール・シャルル・ウジェーヌ・ルノワール (Pierre
Charles Eugene Lenoir, 1879 - 1953) によるブロンズ製の作品です。
表(おもて)面には、開いた本を左手で支えつつ、机に向かって書き物をする女性を、立体的な浮き彫りで表しています。メダイユは円形ですが、オリーヴの枝による曲線的な縁取りがあり、女性的で優雅なアール・ヌーヴォーの様式美が色濃く感じられます。机の下の空間もオリーヴの浮き彫りでバランスよく埋められています。
写真では分かりづらいですが、このメダイユは縁において厚みが最大になる特徴的な形状をしています。すなわち浮き彫り像の背景が、ちょうど凹レンズに似て、メダイユの縁から中心部に向かって彫り窪(くぼ)められたように低くなっているのです。このため浮き彫りの立体性が増すとともに、あたかも円い窓から室内を眺めるような面白い効果が生まれています。
女性の背後、メダイユの縁に近い部分に、彫刻家の署名 (P. Lenoir) が刻まれています。
メダイユの裏面には盾形の下にランプが置かれ、表(おもて)面と同様のオリーヴによる縁取りが施されています。闇に隠れた物を照らし出すランプの図像は、象徴的な意味を持ちます。メダイユ表(おもて)面の女性が何を書いていると考えるかによって、裏面のランプが表す意味もさまざまに解釈できます。女性は調べ物をしているのでしょうか。詩を書き写しているのでしょうか。それとも日記か何かを読み返しながら、手紙を書いているのでしょうか。箴言20章27節には次のように書かれています。
Lucerna Domini spiraculum hominis quae investigat omnia secreta ventris. 主のランプは人の息。心に秘めたすべてを探る。(ウルガタ訳ラテン語聖書)
L'esprit de l'homme est une lampe de l'Eternel; il sonde toutes les profondeurs
du coeur. 人のたましいは永遠なる御方のランプ。心の最も奥深くまで探る。(ダービー訳フランス語聖書)
ランプの把手に近い部分に、彫刻家の署名 (P. Lenoir) が刻まれています。
このメダイユはおよそ100年前、アール・ヌーヴォーの時代に作られた真正のアンティーク品ですが、表裏いずれの突出部分にも摩耗は無く、制作当時のままの保存状態です。ご希望により、別料金にてメダイユを額装いたします。額装料金は使用する額によって異なります。
メダイユの価格 48,000円 (税込・額装別) 販売終了 SOLD
電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。
ピエール・ルノワールによるメダイユ 商品種別表示インデックスに戻る
メダイユ 一覧表示インデックスに戻る
フランスのメダイユ 商品種別表示インデックスに移動する
メダイユとプラケット 商品種別表示インデックスに移動する
美術工芸品 商品種別表示インデックスに移動する
アンティークアナスタシア ウェブサイトのトップページに移動する
Ἀναστασία ἡ Οὐτοπία τῶν αἰλούρων ANASTASIA KOBENSIS, ANTIQUARUM RERUM LOCUS NON INVENIENDUS