約46億年まえ、分子雲(分子でできた大きな雲のような塊)から太陽系ができた。分子雲のほとんどの部分は濃く集まり、太陽になった。それ以外は原始惑星系円盤になって太陽の周りを回転し、幾つかの軌道上に集まって、惑星になった。
※ 惑星の順番は、太陽から近い順に 水 金 地 火 木 土 天 海 冥
地球と火星の軌道はハビタブル・ゾーン(太陽からの距離がちょうど良く、生物が暮らせる所)を通っている。ただし火星は大気が薄くて液体の水が蒸発してしまい、地球のような生物は生きられない。
生まれたての地球には、たくさんの微惑星(太陽の周りを回るとても小さな天体)が衝突し、地球はだんだん大きくなった。地球が大きくなると引力も強くなり、微惑星が衝突する勢いも強くなった。衝突の勢いが強くなると、地球表面は何千度もの高温になり、岩が融けた。水分や二酸化炭素は、岩石中でほかの元素と結合している。岩が融けたことにより、岩石中に含まれる水分や二酸化炭素が放出された。こうして原始大気ができた。
水蒸気(水の気体)も二酸化炭素も、温室効果ガス(温度を閉じ込める毛布の役割をする気体)なので、この頃の地球の表面は、溶岩(ようがん)のように熱くどろどろに融(と)けた岩、マグマで、全体を覆われていた。したがって生物は住めなかった。