水中に住む魚が陸上に進出するには、いくつかの点で進化が起こる必要がある。ここから先のテキストでは、陸上進出に役立ったいくつかの進化を概観(がいかん)する。
■ 二対の対肢(ついし)
動物が陸上へと進出したとき、二対の対鰭(ついき)が進化して、大きな重力の中で体を支える二対の対肢(ついし)になった。
対鰭は有対鰭(ゆうついき)、対肢は有対肢(ゆうついし)ともいう。
■ 肺(はい)
呼吸をするためには、喉(のど)の一部を膨らませて肺を作った。しかし肺は、空気から酸素を直接取り込んではいない。肺の内側は表面が水(粘液)で湿っている。陸上の動物は、酸素をいったん水(粘液)に溶かしてから吸収している。つまり陸上動物の呼吸方法は、水に溶けた酸素を鰓(えら)で吸収していた時代から、基本的な点で変わっていない。
進化生物学講義 インデックスに戻る
アカデミア神戸 授業内容のインデックスに戻る
アカデミア神戸 トップページに移動する
アンティークアナスタシア ウェブサイトのトップページに移動する
Ἀναστασία ἡ Οὐτοπία τῶν αἰλούρων ANASTASIA KOBENSIS, ANTIQUARUM RERUM LOCUS
NON INVENIENDUS