カンピナスの涙の聖母
Nossa Senhora das Lágrimas de Campinas, Brasil




(上) トレーネンローゼンクランツ ドイツ語による《涙のロザリオ》 アルミニウム製メダイに白色ガラス製ビーズ 全長 42.5 cm 当店の商品です。


 ブラジル南部サン・パウロ州のカンピナス(Campinas)は、同州第二位(約百二十万人)の人口を抱える都市です。フランシスコ・デ・カンポス・バレト師(Mgr. Francisco de Campos Barreto, 1877 - 1941)はカンピナスの出身で、1920年から 1941年までカンピナス司教の任にありました。マリア・ヴィラック修道女(Sr. Maria Villac)は宣教の志に燃える若い女性で、ベルギーからブラジルに来ていましたが、第一次世界大戦が勃発したため、帰国できなくなっていました。この二人により、1928年5月3日、「十字架のイエス宣教修道女会」(葡 Instituto das Irmãs Missionárias de Jesus Crucificado)がカンピナスに設立されました。

 「十字架のイエス宣教修道女会」には俗名アマリア・アギッレ(Amália Aguirre)、修道名「鞭を受け給うイエスのアマリア」(Amália de Jesus Flagelado)という女性が属していましたが、1929年11月8日、アマリア修道女に対してキリストが出現して、「人々がわが母の涙のゆえにわたしに願う物事に、わたしは慈愛の眼差しを向けよう」と語りました。1930年3月8日にはアマリア修道女に涙の聖母が出現し、「このロザリオで悪魔は打ち負かされ、地獄の王は滅ぼされます。この大いなる戦いに備えなさい」と語って、「涙の聖母のロザリオ」(葡 terço de Nossa Senhora das Lágrimas)を示し給いました。


【涙の聖母のロザリオと、その使い方】

 鞭を受け給うイエスのアマリア修道女に聖母が示し給うた「涙の聖母のロザリオ」は七連で、それぞれの連には雪のように白い七個の珠で構成されます。アマリア修道女が聖母から示された祈りは、次の通りです。まず最初に、通常のロザリオの祈りでは、クルシフィクスのところで「使徒信経」を唱えます。しかるに「涙の聖母のロザリオ」では、「使徒信経」に替えて次のように祈ります。
 
     十字架に架かり給えるイエスよ。我らは御身の足下に身を投げ出します。御身が斯くも苦しみつつ十字架の道を歩み給いしとき、心から御身を思う愛を以て御身に伴い給いたる御方の涙により、我らは祈りを捧げます。慈しみ深き主よ。いとも聖なる御母の涙が給いし御教えを、我らが心に刻みますように。そうすることにより、我らが地上にて御身の聖なる御意志を実現し、天上にて永遠に御身を讃美し讃える者となれますように。 
 
 通常のロザリオにおいて「主の祈り」を唱える珠では、主の祈りに替えて、次のように祈ります。
 
     イエスよ。地上にあって誰よりも多く御身を愛し、天にては誰よりも深く御身を愛し給う御方の涙をご覧ください。
 
 通常のロザリオにおいて「天使祝詞」を唱える珠では、天使祝詞に替えて、次のように祈ります。
 
     イエスよ。いとも聖なる御母の涙のために、我らの祈りを聴き給え。
 
 上記の祈りをそれぞれの連で七回ずつ繰り返し、七連が終わったら、次の祈りを三度繰り返します。
 
     イエスよ。地上にあって誰よりも多く御身を愛し、天にては誰よりも深く御身を愛し給う御方の涙をご覧ください。
 
 最後は次の祈りで締めくくります。
 
     マリアよ。愛と悲しみと憐れみの御母よ。我らは御身に祈ります。我らの祈りに御身の祈りを合わせ給え。我らは神なる御子イエスに願います。母なる御身の涙の名により、イエスが我らの懇願を聴き給い、我らが請い求める恩寵を以て、永遠の生命という栄冠にふさわしき者と、我らを為し給いますように。アーメン。



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