ラウル・ラムルドデュ作 「ノートル=ダム・ド・パリ」 パリの聖母と司教座聖堂 35.8 x 15.7 mm


突出部分を含むサイズ 縦 35.8 x 横 15.7 mm


フランス  1910 - 20年代



 ノートル=ダム・ド・パリの美麗なメダイ。高名なメダイユ彫刻家ラウル・ラムルドデュ (Raoul Lamourdedieu, 1877 - 1963) の作品です。




 一方の面にはこの聖堂に安置されている「パリの聖母」を浮き彫りにしています。聖母は上半身をよじって幼子に向き合い、幼子イエズスは体全体を聖母に向けて、右手を母へと伸ばしています。イエズスは全宇宙の支配権を象徴する「世界球」(グロブス・クルーキゲル)を持っていますが、いまは慈母に抱かれる幼子として母に甘え、母子ともに睦み合っています。聖母子の周囲には、中世の書体を用い、「ノートル=ダム・ド・パリ」(Notre-Dame de Paris) と記されています。「ノートル=ダム・ド・パリ」(フランス語で「パリの聖母」の意)は聖母子像の名前でもあり、パリ司教座聖堂の名前でもあります。

 メダイ下部、向かって左の縁付近に、メダイユ彫刻家ラウル・ラムルドデュ (Raoul Lamourdedieu, 1877 - 1963) のサインが刻まれています。ラウル・ラムルドデュはパリの国立高等美術学校 (l'École nationale supérieure des beaux-arts de Paris, ENSBA) において、アール・ヌーヴォー期のフランスを代表する多才な芸術家のひとりであるアレクサンドル・シャルパンティエ (Alexandre Louis Marie Charpentier, 1856 - 1909) に師事し、「国民美術協会サロン展」(Salon de la Société Nationale des Beaux-Arts シャン・ド・マルス展 Salon du Champs de Mars)、前衛的な傾向の「サロン・ドートンヌ展」(Salon d'automne)、「アンデパンダン展」(Salon des Artistes Independants) にも参加して、活発に活動しました。ラウル・ラムルドデュは象徴性に富む女性像を得意とし、オーギュスト・ロダンに「彫刻界のピュヴィス・ド・シャヴァンヌ」と評されています。





 もう一方の面には東側から見たパリ司教座聖堂ノートル=ダムを浮き彫りにしています。ノートル=ダム・ド・パリは飛梁(フライング・バットレス)を採用した最初期のゴシック建築として知られ、このメダイの浮き彫りにおいても、内陣外壁を支える繊細で美しい飛梁が描写されています。

 メダイの全体的なコンディションは、突出部分もほとんど摩耗しておらず、細部までよく残っています。この年代のものとしては、非常にすぐれたコンディションです。





本体価格 16,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




ノートル=ダム・ド・パリ パリの聖母のメダイ 商品種別表示インデックスに戻る

各地で崇敬される聖母のメダイ 一覧表示インデックスに戻る


フランスで崇敬される聖母のメダイ 商品種別表示インデックスに移動する

各地で崇敬される聖母像とイコンのメダイ 商品種別表示インデックスに移動する


聖母マリアのメダイ 商品種別表示インデックスに移動する


メダイ 商品種別表示インデックスに移動する


キリスト教関連品 商品種別表示インデックスに移動する



アンティークアナスタシア ウェブサイトのトップページに移動する




Ἀναστασία ἡ Οὐτοπία τῶν αἰλούρων ANASTASIA KOBENSIS, ANTIQUARUM RERUM LOCUS NON INVENIENDUS