最初期の稀少品 サンタンヌ・ドーレ ブルターニュの守護聖女アンナとバシリカ、聖母マリアのメダイ 24.8 x 16.4 mm


突出部分を含むサイズ 縦 24.8 x 横 16.4 mm

フランス  1877年頃



 聖アンナとマリアの母娘を表したサンタンヌ・ドーレのブロンズ製メダイ。「サンタンヌ・ドーレ」(Sante-Anne-d'Auray) とはブルターニュ地域圏モルビアン県の村の名前、及びこの村にある同名のバシリカの名前です。サンタンヌ・ドーレのバシリカは、ブルターニュにおいて篤く崇敬される聖アンナの大巡礼地です。

 伝承によると、聖アンナは 1624年、当地の農夫イヴ・ニコラジク (Yves Nicolazic, 1591 - 1645) に対して何度も出現し、自分(聖アンナ)にゆかりの地である彼の村に、聖アンナに献じた礼拝堂を建設することを求めました。1625年3月7日、自身に対する聖アンナの出現を証明するために、ニコラジクは大勢の村人が見守る場で地中から一体の像を掘り出します。この像は後に当地のカプチン会の修道士たちによって手が加えられて聖アンナの像として認知されるようになり、やがてヴァンヌ司教は当地における聖アンナ崇敬と礼拝堂建設を許可しました。 礼拝堂が建てられたニコラジクの村はサン=タンヌ=ドーレ (Sainte-Anne-d'Auray) と呼ばれて、聖アンナはブルターニュの守護聖人となりました。





 このメダイの表(おもて)面には、聖アンナとマリア母娘の像が中央に表され、聖母に執り成しを求める祈りの言葉が周囲を取り巻いています。

  Notre-Dame d'Auray, priez pour nous.  ノートル=ダム・ドーレ(オーレの聖母)よ、われらのために祈りたまえ。

 祈りの言葉をさらに取り巻くように、ミル打ち(連続した点による彫金細工)を模した装飾が施されています。





 裏面は中央にサンタンヌ・ドーレのバシリカをあしらい、フランス語で「聖地サンタンヌ・ドーレ」(sanctuaire de Sante-Anne-d'Auray) と記しています。こちらの面の周囲にも、やはりミル打ち様の装飾が施されています。

 本品の制作年代は、サンタンヌ・ドーレのバシリカが完成した1877年、あるいはそれから間もない時期で、素材のブロンズ、四角形と楕円を組み合わせたシルエット、打刻による浅浮き彫り、ミル打ち様装飾等、この時期のメダイの特徴を色濃く残す真正のアンティーク品です。非常に古い物であるにもかかわらず、メダイ表面に磨滅はほとんど見られず、あたかも製作直後のように良好なコンディションです。





12,800円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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