コロタイプによるアンティーク小聖画 《サント・セシル 聖セシリア》 70 x 112 ミリメートル パリ、ブアス=ジューヌ No. 680 1890年代


額のサイズ  105 x 145 mm

余白を含めた聖画全体のサイズ  70 x 111 mm



 コロタイプによる小聖画。烏賊墨(セーピア)色のインクを用いて、アルブミン・プリントのように温かみのある色調に仕上げています。良質の無酸紙に刷られているため、百年以上の歳月にもかかわらず、聖画はまったく劣化していません。





 ローマの聖セシリアは半ば伝説の殉教処女です。古代から名が知られ、サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂のモザイク画(六世紀)にも姿が表現されています。十四世紀に聖セシリアはオルガンと共に描かれるようになり、音楽の守護聖人ともみなされるようになりました。

 本品に描かれたセシリアは、その殉教を祝う11月22日の聖務日課の言葉に基づき、オルガンを弾きつつ神を讃えています。聖画の下には流麗な筆記体のフランス語で「サント・セシル」(仏 Sainte Cécile 聖セシリア)と彫られています。聖画の左下には版元名「パリ、ブアス=ジューヌ」(Bouasse-Jeune, Paris)、右下には図版番号(No. 680)が彫られています。

 顕微鏡または高倍率のルーペで本品聖画を拡大するとゼラチンのレティキュレーションが検出でき、コロタイプによる聖画であることがわかります。コロタイプはアンティーク・フォトグラヴュアと並んで最も細密性に優れた版画技法であり、その細かさは現代のグラビア(オフセット印刷)の比ではありません。なお聖画の周囲の文字も活版ではなく、手彫りのグラヴュール(エングレーヴィング)によります。





 本品はおよそ百年前に制作された真正のアンティーク・コロタイプですが、良質の中性紙に刷られているため、あたかも昨日刷られたかのように良好な保存状態です。刷られた枚数は不明ですが、耐久性のある金属版インタリオと違って、ゼラチンを使うコロタイプ版で刷れる数はおよそ三百枚が限度ですから、本品も元々多くは刷られていないでしょう。

 本品は木製フレームにベルベットを使用し、額装してあります。サンプル写真では赤のベルベットを使っていますが、ベルベットの色は無料で変更できます。ご注文時において写真の額が手に入らない場合は、同等クラスの額をご用意いたします。





9,500円 + 税 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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