真珠とシトリンのクロワ・ド・クゥ 18カラット・ゴールド フランスの伝統的意匠による作例 36.8 x 26.1 mm


全体の重量 3.02 g

突出部分を含む十字架本体のサイズ 縦 36.8 x 横 26.1 mm (上部に外付けした環を除く)


フランス  1920 - 1940年代頃



 フランスの伝統的意匠に基づいて、金と宝石で制作されたクロワ・ド・クゥ。フランスにおける地域性豊かなキリスト教ジュエリーは、19世紀半ば以降次々に姿を消してゆき、現在では入手することが非常に難しくなっています。なかでも貴金属製の作品は、ベース・メタル製の作品に比べてわずかな数しか作られていないために、入手は非常に困難です。とりわけ本品のような宝飾工芸品水準のものはめったに見つかりません。宝石は大粒で、ペンダントの重量のおよそ半分を占めます。





 本品はシトリン六個を並べてラテン十字を作り、五個の真珠で間を繋いだ美しい作例です。シトリンの直径はいずれも六ミリメートルで、それぞれの重さは 1カラットから 1.5カラット、平均すれば 1.3カラット位でしょう。六個の合計は 8カラット近くあると思います。シトリンは色が濃く、華やかで、優れた透明度を備え、王冠型の枠に留められています。

 当店は宝石を扱いますので、顕微鏡、各種の光学フィルター、ダイクロスコープ、スペクトロスコープ、偏光器、屈折計などの検査機器を揃えています。本品に嵌め込まれている六個の黄色透明石は、偏光器で検査すると複屈折性を示します。屈折率も実測し、具体的な数値は忘れましたが、低いほうの値が 1.53付近であったように記憶しています。これはシトリンの標準的な値(1.544 - 1.553)よりもわずかに低めですが、本品に当てはまるような他の鉱物は存在しないので、本品の黄色透明石はシトリン(天然宝石)に間違いありません。クリスタルガラス等の模造石ではありません。

 パールも模造品ではなく、真正の芥子真珠(無核の天然真珠)です。ルーペで見ると、小さいながらも美しい真珠光沢を備えています。金の筒に入れて四か所で留めた覆輪留めは、真上から見るとカドリロブ(quadrilobe フランス語で「四つ葉型」)の形になっており、十二世紀の人々に「フランス人の仕事」と呼ばれたゴシックの窓や刳り型を思い起こさせます。なお十二世紀の「フランス」とは、カペー家の領地であるイール・ド・フランス周辺のことです。





 本品の金属部分はイエロー・ゴールドでできており、十字架上部に突出した環には、「テット・デーグル」(Tête d'Aigle 鷲の頭)のポワンソン(ホールマーク 貴金属の純度を示すマーク)が刻印されています。「鷲(わし)の頭」はフランスにおいて純度 750/1000のゴールド(十八金)を表すポワンソンで、1919年から使用されています。





 数あるクロワ・ド・クゥ(croix de cou 十字架形ペンダント)のなかでも、本品は最も華やかで美しいもののひとつです。信心具から派生した宝飾品であり、フランスの伝統的なキリスト教ジュエリーの流れを汲む本品は、華やかさのうちにも清楚な上品さを兼ね備え、どのような服装の時にも合わせやすいペンダントに仕上がっています。

 本品は八十年ないし九十年前のフランスで制作された真正のアンティーク品ですが、古い年代にもかかわらず、保存状態は極めて良好です。金属部分はソリッドで中空にはなっていませんので、丈夫さの点でも問題ありません。また金無垢製品であるゆえに、表面が剥がれることは決してありません。永遠に美しい状態のまま、末長くご愛用いただけるジュエリーです。商品の実物は写真で見るよりもずっと綺麗で、必ずご満足いただけます。





73,500円 58,800円 (7月25日のお申込みまで) 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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