稀少品 贖罪者に注ぐ救い主の愛 《白き炎と光の子の十字架 48.5 x 28.0 mm》 赦しと救いと守護 啓示に基づく聖品 フランス 二十世紀中頃


突出部分を含むサイズ 縦 48.5 x 横 28.0 mm



本体価格 16,800円 ※ 11/11までのお申込みに限り、本体価格 12,800円



 十九世紀後半から二十世紀前半にかけてブルターニュの小さな村に聖痕を受けた女性が暮らしていました。本品はその女性マリー=ジュリー・ジャエニー(Marie-Julie Jahenny, 1850 - 1941)がイエス・キリストを幻視した際、制作を命じられた十字架で、クロワ・ド・クゥ(仏 une croix de cou)すなわち服飾品としての十字架型ペンダントというよりも、信心具としての性質が強い品物です。





 マリー=ジュリー・ジャエニーによると、1921年11月15日の啓示においてイエスはひとつの十字架を示し、それを身に着けて祈りを唱えるように命じ給いました。イエスが示し給うた十字架の意匠は、次の通りです。

・十字架の表面は、交差部に白い炎があり、縦木の上端に「赦しの十字架」(仏 Croix du Pardon)、下端に「救いの十字架」(仏 Croix du Salut)、横木の向かって左端に「聖なる守護」(仏 Sainte Protection)、右端に「鎮められたる災い」(仏 Calme Fléaux)の文字。

・十字架の裏面に次の祈り。

     Ô Dieu Sauveur crucifié, embrasez-moi d'amour, de foi et de courage pour le salut de mes frères.     十字架に架かり給う神なる救い主よ。我が兄弟たちの救いのために、我が愛と信仰と勇気を燃え立たせ給え。



 本品十字架の材質はアルミニウムで、上記の言葉のほか、十字架上部の環にフランス(FRANCE)の文字が記されています。十字架交差部の白き炎には白色の不透明アクリル樹脂が充填され、エマイユ・シャンルヴェ(仏 l'émail champlevé)のように仕上げられています。





 脱魂状態で神への愛に燃えるマリー=ジュリー・ジャエニーに対して 1921年11月15日に出現したイエスは、十字架を崇敬する者、とりわけ贖罪の懲罰を受ける者に限りない恩寵を与えると約束し給い、次のように語ったと伝えられます。日本語訳は筆者(広川)によります。文意を通じやすくするために補った訳語は、ブラケット [ ] で囲みました。

     Mes petits amis bien-aimés, c'est pour vous donner une idée de ce que je souffre à la pensée de tant d'âmes privées du bonheur éternel.       わが愛を受けたる親しき友がらよ。かくも多くの魂が永遠の幸福を奪われることを考えて、わが魂は苦しむのだ。[わたしがこのように現れたのは、]汝らにそのことを分からせるためである。
     Mes petits amis bien-aimés, les jours passés ont laissé bien du mal, mais ceux qui viennent seront encore plus terribles car le mal prend une intensité terrible, une étendue qui n'a bientôt plus de mesure.       わが愛を受けたる親しき友がらよ。過ぎ去りし時代は大いなる悪を解き放ったが、来たるべき時代は更に恐ろしき事となろう。悪の力が恐ろしく強まり、たちまちのうちに際限なく広がるからである。
     Mes petits amis bien-aimés, vous porterez sur vous-mêmes Ma Croix adorable qui vous préservera de toutes sortes de maux, grande ou petite et plus tard Je les bénirai.       わが愛を受けたる親しき友がらよ。我が尊き十字架を身に着けよ。この十字架を着ければ、汝は大きな不幸からも小さな不幸からも、あらゆる苦しみから救われる。親しき友がらを、わたしは後に祝福する。
     - Premièrement, elles porteront le nom de "Croix du pardon".       第一に、我が十字架には、「赦しの十字架」という名が記される。
     - Secondement, elles porteront le nom de "Croix du salut".       第二に、我が十字架には、「救いの十字架」という名が記される。
     - Troisièmement, elles porteront le nom de "Croix de sainte protection".       第三に、我が十字架には、「聖なる守護の十字架」という名が記される。
     - Quatrièmement, elles porteront le nom de "Croix calme fléaux".       第四に、我が十字架には、「鎮められたる災いの十字架」という名が記される。
     - Cinquièmement, elles porteront la prière "O Dieu Sauveur Crucifié embrasez-moi d'amour, de foi et de courage pour le salut de mes frères".       第五に、我が十字架には、「十字架に架かり給う神なる救い主よ。我が兄弟たちの救いのために、我が愛と信仰と勇気を燃え立たせ給え」という祈りが記される。
           
     Mes petits enfants, toutes les âmes souffrantes et criblées par le fléau, toutes celles qui la baiseront auront Mon pardon, toutes celles qui la toucheront auront Mon pardon.       親しき我が子らよ。災いに苦しみ、選り分けられる全ての魂、この十字架に接吻するすべての人は、我が赦しを得る。この十字架に触れる全ての人は、我が赦しを得る。
     L'expiation sera longue mais un jour ce sera le Ciel, le Ciel sera ouvert. Je vous avertis d'avance, Mes petits amis bien aimés, afin que vous ne soyez pas surpris, afin que vous ayez tout le temps d'en avertir vos bien-aimés et familles".       贖罪の道のりは遠いが、いつの日か、それが天に通じる。天は開かれているのだ。わが愛を受けたる親しき友がらよ。このことをわたしが汝らに前もって知らせるのは、汝らが不意を襲われないためであり、汝らもまた自身の友や家族に知らせる時間を持つためである。






 さらにイエスは次の祈りを示し、悪と恐れが溢れる時代には、とりわけ頻繁に唱えるよう命じ給いました。
           
     Je te salue, je t'adore, je t'embrasse, O Croix adorable de mon Sauveur. Protège-nous, garde-nous, sauve-nous. .       我が救い主の尊き十字架よ。私はあなたを尊び、崇敬し、抱きしめます。我らを守護し、見守り、救い給え。
     Jésus t'a tant aimée, à son exemple, je t'aime. Par ta sainte image calme nos frayeurs. Que je ne ressente que paix et confiance!       イエスは汝十字架をかくまでも愛し給いました。イエスを範として、私も汝十字架を愛します。汝十字架の聖なる模りによりて、我らの恐れを鎮め給え。安らぎと信頼のみを、私が感じ取りますように。
           
 この祈りについて、イエスは次のように語り給いました。  
           
     Vous ressentirez tant de grâces, tant de force et d'amour que ce grand déluge passera pour vous comme inaperçu. C'est une grâce de Ma tendresse.       汝が感じ取る恩寵と力と愛はかくも強きゆえに、如何に大きな悪と恐れであろうとも、汝には感じ取られることなく過ぎ去るであろう。それはわが愛の恩寵である。






 上の写真は本品を男性店主の手に乗せて撮影しています。女性が本品の実物をご覧になれば、写真で見るよりもひと回り大きく感じられます。







 ジョリス=カルル・ユイスマンス(Joris-Karl Huysmans, 1848 - 1907)が「ルルドの群集」(Les Foules de Lourdes, 1901)で述べているように、マリー=ジュリー・ジャエニーはフランス人の間でほとんど知られていませんでした。それゆえ本品《白き炎と光の子の十字架》は作られた数が極端に少なく、たいへん珍しい信心具です。

 本品十字架はエマイユ細工が盛んなフランスで制作されたゆえに、白き炎は伝統的エマイユに倣ってシャンルヴェ風に仕上げられています。数十年前に制作された真正のヴィンテージ品ですが、極めて良好な保存状態であり、特筆すべき問題は何もありません。サイズの点でも男女ともにお使いいただけます。





本体価格 16,800円 ※ 11/11までのお申込みに限り、本体価格 12,800円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




ベース・メタル、真珠母、ガラス等によるクロワ・ド・クゥ 商品種別表示インデックスに戻る

クロスとクルシフィクス 一覧表示インデックスに戻る


クロスとクルシフィクス 商品種別表示インデックスに移動する


キリスト教関連品 商品種別表示インデックスに移動する



アンティークアナスタシア ウェブサイトのトップページに移動する




Ἀναστασία ἡ Οὐτοπία τῶν αἰλούρων ANASTASIA KOBENSIS, ANTIQUARUM RERUM LOCUS NON INVENIENDUS